Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

18号vs38号、そして飛露喜Mt.Love

2007年03月25日 | 日本酒
黒龍の純吟三十八号を取りに行けたので、吟十八号との飲み比べをしました。

肴は金目鯛の塩焼き、大根サラダ。

飲み比べる前にスペックを見比べ。
おや、けっこう違うもんですね。

吟十八号の酒米は五百万石に対し、純吟三十八号は山田錦。
吟十八号の精米歩合は55%、純吟三十八号は50%。
吟十八号は生酒、純吟三十八号は生貯蔵酒。

吟十八号から飲む。
立ち香は穏やかな吟醸香で、バナナのような香り。
含むと、優しい甘みが口に広がって、輪郭をしっかりと際立たせながら、余韻をもって消えていく。
うん、やっぱり旨いですねえ。
生酒らしい甘みはありますが、アル添らしいきりっとした味わい。
黒龍が目指す酒の根本が、ここに表れているような気がします。

続いて、純吟三十八号。
立ち香の穏やかさは吟十八号とさほど変わらない。
含むと、きれいな甘みと酸味が優しく広がる。こっちのほうが幾分軽い。
軽いが、その澄んだ味わいは飽きが来にくい気がした。
余韻を伴って消えていくのは、吟十八号とさほど変わらない。

個人的には、やはり純吟三十八号の方が好み。


さて、続けて、飛露喜の純米吟醸・愛山に手を出す。
今日の本命は実はこちら。

立ち香は非常にフルーティ。十四代を思わせるメロンのような香りで、期待大。
口に含むと、触りにフレッシュな甘みと果実のような酸味が重なって、すっと喉を通る。
後口のキレの良さ!
まさに、まさに飛露喜の実力を見せつけられたような一品。
これ、これ・・・旨いよー!!
すばらしいお酒です。
而今以来、久しぶりに感動した。