漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

ホントは皆ココに興味があるんだろ?

2010年04月17日 11時31分06秒 | 第15話/トリシャン・コード

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 え~、ここからフレディ君とハリソンさんが、
トリストラム・シャンディ氏のゴシップ系話から、
彼が書いた本の内容に対してのトークへと移って行きますが、

正直、フレディ君、ぶっちゃけ過ぎです。

 フレディ君がどこの箇所を言っているのかというと、
第2巻の6&7章なのでした。

 いろいろあった後に、
シャンディ氏が禍多きこの世へとデビューする日が
遂にやって参りました。

 2階では母親の陣痛が始まっていて、
物語に登場するメイド・キャラにありがちな、
ドジっ娘のスザンナさんが、
あわてて助産婦さんを呼びに行きます。
( 「 カノ紳Version.1 」 にある、彼女の絵は、その時の姿を描いたものです。 )

 1階では、ウォルターさんと弟のトゥビーさんが一緒にいて、
エリザベスさんがなぜ最後まで強情を張って、
ウォルターさんが薦める男性産科医に全てを任せずに、
お婆さん助産婦を頼りにするのか?
― と、いう事を話しているのでした。

 で、3コマ目、見覚えがあるかもしれませんが、
「 カノ紳version.2 」 の
「 近寄ってほしくないんでしょう 」 のページで描かれたエピとなります。

 ウォルターさん、お兄さんが亡くなって本家を継ぐまで、
オリエント方面との貿易で生計を立てていたので、
特にトルコ方面へと実際に行っていた時のお土産らしき物が、
ウォルターさんが使っているパイプもそうだし、
暖炉の上にも満載なのでした。

 回転踊りのオジサン人形とか、トロイの木馬らしき置物とか、
あっちっぽい絵柄の皿とか、トプカプ宮殿を描いたらしき絵画とか…。

 あと、有名な目玉の魔よけ ― ナザール・ボンデューも吊るしてあるけど、
結果として、シャンディ氏の無事な誕生のためには、
残念な事に何の役にも立たなかったのでしょうか?

 さて、それでは、どーしたもんでしょ。
ハリソンさん、知性と教養、そして気品あふれる美紳士としてふるまうためには、
フレディ君の質問にはどう答えたらいいんでしょうかね~?


 〈 次回の更新は、4月23 ( 金 ) ・ 24 ( 土 ) 日の予定 〉

 昨日 ( 16日・金曜日 ) は、仕事から帰ってから、疲れて夕食後に居眠りをしてしまい、
目を覚ましたのが、夜の10時過ぎでした。
10時半ころから入力を始めて…アップしたら12時過ぎてました。
なので、今日 ( 17日・土曜日 ) に2日分まとめてアップした事へと、
結果としてなります。

始まりの段階ですでに最悪

2010年04月17日 00時17分50秒 | 第15話/トリシャン・コード

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ブラウン商会では、大陸にある各支店につき、
牧師一人を雇っていました。

 フランスは、カトリック教徒が多い国で、
国民の中にはプロテスタント系信徒もいる事はいましたが、
現代でもあるように、何か事件が起こると関与を疑われたりなどの、
不利益な事が多いようでした。

 トリストラム・シャンディ氏の父親であるウォルターさんは、
頭脳明晰で人間性も素晴らしい子供を得たいと大いに望みながらも、
なぜかその時々で最良の選択をしてはいないのでした。

 各月の最初の日曜日は、教会で礼拝が行われる精進日なのでしたが、
決まった日に家庭の用事の全てをいっぺんに片付けたいという父親の都合で、
シャンディさんは受胎されてしまいました。

 一方、母親のエリザベスさんは、
各月の最初の日曜日は、身を清め行いを慎むべき日なのに、

「 夫が家の大きなのっぽの古時計のねじを巻き、
夜には自分の相手をする日。 」


― と、頭の中が上書き状態になってしまっていて、
夫から自分の胎内へとシャンディさんが産み付けられた時に、

「 時計のねじを巻き忘れていないか? 」

― という、詳しい事情&観念連合のからくりが分からない人が、
そのセリフだけを聞いたら、
突飛としか思えないような問いを発してしまったのでした。

 その後も、ウォルターさん、
出産方法をめぐって、自分のシナリオ通りに事を運ぼうと、
エリザベスさんをしつこく説得し、
エリザベスさんはその度、抵抗していましたが、
本文には具体的な描写が無いけれど、
実は相当イライラしていて、

モーツァルト聴いて、優雅に胎教 ♪

― どころじゃ無かったんでしょうな。

 ― つーか、ソフト面 ( レコード&CD ) もハード面 ( 再生用家電 )も
まだ発明されてないし、
そもそもエジソンさんすらまだ生まれておらんで~。

 And,次の第16話 ( 1765年のロンドンが舞台 ) で、
やっとこまだお子ちゃま時代だった、来英中のモーツァルトさんが登場するくらいなんで、
1718年の英国の東北地方じゃ、
「 マタニティ・モーツァルト 」 なんて絶対聴ける訳が無いわな~。


 今日の続きは明日。