漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

黄昏のエア (14/32) シンパシー

2009年08月29日 15時22分45秒 | 第14話/黄昏のエア

Copyright © 2009 gmprogect All rights reserved.

* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさん、ヤバい展開になりそうなのを阻止すべく、
話題を変えてしまいました。
そしたら、こっちでもまたヤバい展開になって行ってしまうのでした。
( ハリソンさん、そういった事は第5話でもやっているし、
これからもする事でしょう…。 )

 病気が治ったアラベラさんが、シンプソン家から帰宅する時に、
ダンナのヘンリーさんはコルチェスターの領地にいたので、
代わりにユージン様がお礼の挨拶と迎えに来たのでした。

 ユージン様、英国文壇の重鎮、サミュエル・ジョンソンさん ( 1709-84 )
とその取り巻き連中の事を、雑誌のインタヴューで、

「 いい年こいてお山の大将と美しくないがゆえに彼のお気に入りの寵臣達 」 とか、
「 大将様は、後世でトリストラム・シャンディよりも大変人と絶賛される事でしょう。 」

…とか言って挑発してしまった事もあったようです。

 世間では、ライバルと思われているユージン様とシャンディ氏なのですが、
ちょっと前の 「 長澤会 VS. 沢尻会 」 の如しで、
読者やマスコミ関係者が勝手にライバルだと煽っているだけなのかもしれません、

 当人同士はどちらも文壇から ( そして多分血縁者から ) 孤立してしまっているし、
作品についても、酷評する人からはメチャクソ激々にされているので、
案外シャンディ氏の方も、ユージン様に内心では
拍手喝采を贈っているのかもしれません ― 特にジョンソンさんから、

「 英語になってないと言ってやりたいね。 」 Σ( ○ 。○ ; )

なんて言われていた事を知ってしまってからは! ― 。


 あの~、ローレンス・スターン研究者&愛好家で、
もしこれをご覧になっている方々~っ、
「 友人を楽しませるために、切り立った丘の斜面を転がり落ちて喜ぶ。 」
なんて事をスターン氏がしたなんて証言資料はどこかにありますか~っ?!

〈今日の続きは明日。〉