漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

黄昏のエア (9/32) 姉と弟

2009年08月12日 22時21分32秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *


 ヘンリーさん、南国系植物の栽培マニアなのでした。
お庭には、椰子の一種やら、夾竹桃やら、レモングラスらしき草やらが
植えてあるのでした。
そして、温室には芭蕉やら、ジャスミンやら、蘭科の草花やらが
集められているのでした。

 ちなみに、椰子の木はロバート・バートンさん ( 1577 - 1640 ) の本にも
書いてあったような夫婦 ( めおと ) 椰子です。

 ヘンリーさん、お金持ちですが、宮殿のような豪邸は持たずに、
動植物の珍種集めの方へとお金をかけてしまっているようです。

 ユージン様はヘンリーさんの趣味をとても尊重し、
ヘンリーさんも育てた苗をユージン様にあげたり、
飼育・栽培の苦労や薀蓄を語ったりして、お互い頻繁に交流していました。

 他にも、小公子セドリックさんがドリンコートお爺様伯爵の厳しい心を
解きほぐして行ったような事を、ユージン様もお義兄さんへとしたお陰で、
ヘンリーさんはシドニー姉弟を、妻とその弟というよりは、
あれだけ2人の妻から大勢得ながらも、全滅してしまった実子達の代わりにと
愛しているのでした。


 アラベラさん、前話でハリソンさんに話していた事が本当だとすると、
本ページのセリフって、スコブル嫌味っぽ~いってな感じ。
でも、ユージン様の方でもお姉さんに不満有りげ…。

 引き続き更新は出来次第。
次ページでは、アラベラさんはトリストラム・シャンディ氏を * * ・ * * とまで呼び、
ユージン様は彼と * * * になりたいとまで言い、姉弟ユニットで意見の対立が明るみに!