NHK出版の、国分拓著「ヤノマミ」は、
大宅賞受賞ほか「本の雑誌」のベストテン入りもしているルポルタージュである。
かつて、南米には数千万人いたとされる先住民族が
近年はたったの1パーセント以下にまで減ってしまったそうである。
NHKの取材グループが、
絶滅からの保護居住区にあるヤノマミ族と同居した際の
ディレクターである著者が書きあげたのがこの本である。
二年ほど前だろうか、たまたまこのルポの番組は見ていた。
映像は衝撃的だったが、文字にされることでより内面に肉薄した感動を得た。
とかくドキュメンタリーな作品は、事実の重みに寄りかかりすぎるものだが、
この著者の鍛え抜かれた文章と、一語ずつへの思いは、
文字が映像をはるかに超えることをも伝えてくれた。
人間とは何か。文明とは何か。
心身の壊れるまでに考え抜いたという作者の渾身の著書が、
一人でも多くの読者の手にとられますように。
大宅賞受賞ほか「本の雑誌」のベストテン入りもしているルポルタージュである。
かつて、南米には数千万人いたとされる先住民族が
近年はたったの1パーセント以下にまで減ってしまったそうである。
NHKの取材グループが、
絶滅からの保護居住区にあるヤノマミ族と同居した際の
ディレクターである著者が書きあげたのがこの本である。
二年ほど前だろうか、たまたまこのルポの番組は見ていた。
映像は衝撃的だったが、文字にされることでより内面に肉薄した感動を得た。
とかくドキュメンタリーな作品は、事実の重みに寄りかかりすぎるものだが、
この著者の鍛え抜かれた文章と、一語ずつへの思いは、
文字が映像をはるかに超えることをも伝えてくれた。
人間とは何か。文明とは何か。
心身の壊れるまでに考え抜いたという作者の渾身の著書が、
一人でも多くの読者の手にとられますように。