風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

無人レジ

2011-09-17 13:57:05 | ショッピング
     いつものスーパーへ行ったら、これまでのレジの横に
    無人のレジが設置されていた。
     
     えっ、と思ったが、駅の改札だって、銀行のATMだって、
   もとはと言えば駅員さんがいたり、窓口に並んだりしたのだから、
   驚くにはあたらないかもしれない。

    バスだってICカードや自動払いなんてものはなかったから
   車掌さんが切符を売っていた時代もあったのである。
   
    なんでもこう機械化されたら、失業者がふえるわけである。

    スーパーのレジ係は、
   お世辞を言ってくれるわけでも世間話をするわけでもないが、
   しかし、そこは人間だから、チラっとくらい通いあうものがある。

    無人の機械で清算するというのも、味気ないなあ……
   と風子ばあさん、まあ、一応、理屈をこねて思案する。

    しかし、馴れるなら早いほうがいい。
   いずれ無人が主流になるかもしれない。

    み~んなが使いこなすようになった頃、自分だけが、
   使い方がわからずに横目に通り過ぎるというのも癪である。

    まあ、早い話が、好奇心が先にたち、
   けっこうイソイソと試してみることにした。

    バーコードのついてる商品は、読みとり機でピッ!
   バーコードのないブロッコリーなどは、
   野菜の表示にタッチして、絵が出て、選んでピッ!
   清算ボタンを押して、一万円札をスルスルと滑り込ませて、
   おつりが出てきて、終了。

     なあ~ンだ、簡単簡単。

   政府は雇用促進と言うけれど……企業は人件費削減に必死である。
   
   簡単だけど、これでいいのかなあ。