映画「トラ・トラ・トラ」でもそうだったし、東宝の「山本一三六」「連合艦隊」でも、真珠湾奇襲攻撃でのさいの最後通達はうやむやに描かれていたと記憶する。
(間違っているかもしれません。その時は御容赦願いたい。)
この小説では当時の真実が明確に語られている。
その仕事に携わる官僚達が前の晩のパーティーで遅刻して書類の作成に手間取った、という事だ。
映画「トラ・トラ・トラ」ではそういえば奥の部屋で役人がとつとつとタイプを打っていたな。
一本指で。
それをイライラしながら待っていた日本側大使の役者は新国劇の名優と記憶している。
最後通達が遅れて大変な事になったと、いう表情が迫真に満ちていた。
戦後に彼らこそ裁かれるべきだと全世界に釈明すべきだったと書かれている。
そうすればもう少し真珠湾奇襲攻撃の汚名も緩和されるのではないかと。
寝坊か。
軍法会議ものだ。
列車は雨で徐行で遅れに遅れている。