今月の『アジア記者クラブ通信』は去る9月25日に行われた定例会のレポートに注目したい。
講師は元NHKのディレクターで、現在「アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館(wam)」館長を務める池田恵理子氏。
朝日新聞が吉田清治氏の証言記事を撤回したことから、右派メディアによる猛烈な朝日新聞攻撃が行われている。度々このブログでも語っているが、「従軍『慰安婦』問題」と「南京大虐殺」そして沖縄の「集団自決」は右派が神経を尖らせる三大事件である。過去の日本軍による戦争を正当化し、日本を戦争のできる国に導くために、これらの出来事を歴史から抹殺しなければならないからだ。
まるで朝日新聞が「従軍慰安婦」を捏造したかのように語られているが、記事が掲載される以前から、旧日本軍が侵攻する各地で女性たちを集め、慰安所を設置していたことは周知の事実だったことは、実証されている。
当時の流行作家石川達三や火野葦平等が従軍作家として軍に帯同し、慰安所や「慰安婦」を取材した事実などを含め、仮に吉田証言の確認がとれていなくても、歴史的な事実は変わらないことを、わかりやすく述べている。
ちなみに、産經新聞や週刊文春、週刊新潮などに掲載された右派論客の記事こそが歴史を歪曲した捏造であることの大量のの資料が、僕の手元にもある。国際的にも旧日本軍の戦争犯罪は事実として認知されており、日本政府の誠意ある対応が求められている。
このほか、本号の内容は以下の通り。
【11月・12月定例会】
合併号発行の関係で、2か月分同時告知である。
■11月定例会
香港情勢を討議するシンポジウム
民主化運動と「一国二制度」の現状を検証する
パネラー/倉田徹さん(立教大学准教授)
倉田明子さん(立教大学非常勤講師)
和仁廉夫さん(ジャーナリスト)
11月21日(金) 18時30分~21時
明治大学リバティタワー11階(1116教室)
■12月定例会
被爆70年 日米同盟を見つめ直す
「核の傘」への執着とフクシマ
ゲスト/大田昌克さん(共同通信編集委員)
12月18日(木) 18時45分~21時
明治大学リバティタワー8階(1083教室)
◆参加費/ビジター1500円
会員・学生・年金生活者1000円
予約不要
◆主催/明治大学軍縮平和研究所 アジア記者クラブ
詳細は http://apc.cup.com
問合せはE-mailで apc@cup.com