![Asahi1 Asahi1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/b0/49f96b6e6d2993464f7bba069ff44123.jpg)
45年も前のカメラです。
古いコンピュータデータが必要になって、押し入れの中をごそごそやっていたら出てきました。
20年近く前にニコンF4を買うまで使っていたので、外観は汚れていますが、立派な完動品です。
このころのペンタックスはマウントがスクリュー式で、ライカみたいだと思えばかっこいいのですが、レンズ交換に手間取り、いま思えば不便きわまりない。
交換レンズは28ミリと135ミリ。ズームなどというしゃれたものはありません。
![Asahi2 Asahi2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/8e/e1493a69f660fe79f873e6a92ebb741d.jpg)
巻き戻しレバーの根元にフィルム感度を表示する回転板がついています。しかしこれはあくまで覚え書き代わり。そこに感度を合わせたからといって、どうなるものでもないのです。
だって、露出計なんか内蔵されてナイゾー。
ASA感度の表示。今でいうISOです。
![Asahi3 Asahi3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/fe/df1af27f2028f28f1122ee4946a9b1f6.jpg)
横走りの布製フォーカルプレーンシャッターは、当時としては技術の先端をいくものでした。面白いのは1000分の1秒でヘリコプターを撮ると、回転翼はとまりますがひん曲がって見えます。シャッターの走りが遅いので、隙間がフィルム上を走る間に、回転翼が移動するからですね。
電気系統がなく、電池などどこにも使っていませんから、故障するところがない。
でもこのカメラ、今では引き取り手がありません。中古カメラ屋でもゴミ扱いです。これがライカやニコンの35ミリなら相当な値段がつくのでしょうが、アサヒペンタックスでは……。
欲しい方に差し上げます。ただし、使ってくれる人。
![Minox Minox](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/18/1a57572e52a4b51c00e67bdef5acd0fd.jpg)
こんなカメラも出てきました。
ミノックス35GT。
ミノックスというのはスパイカメラが有名なメーカーで、超小型の高性能カメラを作っています。それもどこかにあるはずですけれど、家の中を探さなければなりません。だいいちあの小さなフィルムが今でも入手できるのかどうか。
この「ミノックス35GT」はけっこう優れもので、普通の35ミリフィルムが使え、レンズをたたむとタバコの箱くらいに小さくなり、かなり解像度のいいレンズを搭載しています。
露出計は内蔵されていますが、ピント合わせは目測なので、距離感に自信のない人には向きません。
専用の小型ストロボを付けると、邪魔なくらい大きくなってしまいます。
友人のカメラマンがこのカメラを気に入って、借りて行ったことがあります。
「小学校の遠足の随伴で写真を頼まれてね、大きいカメラを持っていくのがいやだったんで借りてったんだけど、ちゃんとしたカメラで撮ってくれなきゃ困るって怒られちゃった。仕上がりは十分だったんだけどなあ」
そりゃそうだ。客は体裁も重視する。
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆あなたの原稿を本にします◆
出版のご相談はメールでお気軽に galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
35ミリ版のミノックスは、高斎正のカメラ小説に登場した記憶があります。確か小松左京を写すのに使うような・・・。
そうなんです、この後すぐにSPが出て、ものすごく悔しかった。
SVは佐々木愛の父、演出家の佐佐木隆や、ふじたあさやなんかも愛用していました。
タクマーレンズのあのぼんやりした感じも捨てがたいのですが、とにかく今はまったく使っていないので、引き取り手がありましたらご紹介ください。
ところで、斉藤さんはアントニオーニの「欲望」なんか、まっさきにごらんになったんでしょうね。スタジオカメラマンの定番ハッセルブラッドも、最近はすっかり使われなくなりましたが。
とんがり頭のニコンFは、怪傑黒頭巾で人気があった外山高士という役者が2台も持っていました。
「キミ、これで僕の出る場撮っといてくれないかな」なんて。
高価で1台だって買えないのに、うらやましかったです。