ひまわり博士のウンチク

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6・7中村哲医師講演会

2012年06月09日 | 国際・政治
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 6月7日、セシオン杉並大ホールで「中村哲医師講演会」が「無事」行われた。同医師の講演会は5月末から6月はじめにかけて、船橋や練馬などでも予定されていて、参加者動員が非常に厳しい。成り行きから実行委員会の代表を引き受けてしまったものの、こんな大ホールで客が来なかったらどうしようと、正直不安だった。
 
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 しかし、それは杞憂に終り、客席を7割以上うめることができ、カンパを含めた収益も中村医師の活動支援に十分応えられる金額を得ることができた。
 
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 杉並区の田中良区長、世田谷区の保坂展人区長が、講演に先立って挨拶。それぞれの区政の状況と、国政について述べた。
 
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 「アフガニスタンは戦争では滅びないけれど、旱魃で滅びる」
 人が生きるためになくてはならない水が、アフガニスタンにはない。灌漑が十分でないために、作物が育たず、常に食糧不足なのである。中村哲氏は医師でありながら、ここに水を引くことを思い立った。
 ふつう、人は自分の仕事と思っている以外のことに手を出すという発想はないものだ。「これは自分の仕事ではない」と灌漑用水の研究や水路を造ったりする発想にはならない。しかし、中村医師はそれをやった。命と水は切っても切れないからだ。
 アフガニスタンでは、一台の建設機械を入手するだけで何年もかかる。つまり、現代の建設技術は使えないということなのである。
 中村医師は、そこで江戸時代の日本の灌漑技術を応用することにした。ヒントは日本で古代から灌漑技術として使われてきた「蛇籠」である。蛇籠とは、竹で編んだ篭に石をつめたもので、いくつもの蛇籠を積みあげることで水流を変え、田畑に水を送る。つまり、土嚢のようなものだけれど、中味が石の蛇籠は耐久力がある。時代劇での大川のシーンに見かけるあれである。
 しかし、一昨年(2010年)の夏、アフガニスタンは100年に一度といわれる大洪水に見舞われ、多くの用水路が機能を果たせなくなった。昨年の11月には復旧工事中にまたも集中豪雨に見舞われた。今回はその緊急報告と、さらなる支援を呼びかけたものである。
 
 さて、実行委員会の代表というのは、残念なことに現場の進行に時間を取られて講演を聴くことができない。だから、講演の内容はあんまりよくわかっていない。これから録音をじっくりと聞くことにする。
 
 なお、今回は写真撮影を友人のSさんにお願いした。この写真も彼の撮影によるものである。
 厚く御礼申し上げる。
 
 
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いい機会をいただきありがとうございました。中村... (齊藤)
2012-06-09 22:26:16
いい機会をいただきありがとうございました。中村哲さんの話は、古来の工法を使っているという点で非常に面白いものでした。
返信する
齊藤さん (ひまわり博士)
2012-06-09 22:38:16
齊藤さん
どうもお疲れさまでした。
なんだかとっても疲れましたが、支援金の目標が達成できてよかったです。
ありがとうございました。
返信する

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