monologue
夜明けに向けて
 



ジャンとデイーンといえばサーフシテイのあと危険なカーブ(Dead man’s curve)のヒット中、高校生のわたしにはその歌の内容が自動車事故でこわかった。そして1966年にジャン・ベリーが自動車事故で脳を損傷して右半身が麻痺したということがわたしたち洋楽ファンの辛い話題になったものだった。
fumio

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わたしが高校生の頃、米国キャッシュボックス誌のヒット曲ベストテンをノートにつけ始めた日1963年7月27日付けランキングの全米トップソング、「サーフシテイ」を久しぶりに聴いてその内容に驚いた。高校の頃は意味がさっぱりわかっていなかったが、ただすごく疾走感のあるかっこいいサーフィンの歌だなあと思っていたが聞き直してみると「すべての男の子に女の子二人、30年製フォード・ワゴンを手に入れたのでサーフシテイに行こう。男の子一人に女の子二人。」というものだった。べつにサーフィンを歌っているわけではなく2対1の付き合い方を若者のあこがれのように歌っていた。
fumio

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アルバム「水面に書いた物語 」「プロセス」「カリフォルニア・サンシャイン」「ひかりのくにへ」
「現代の愛 」シリーズ
インストルメンタル曲集「夢神楽」などの今週のアクセス聴取ランキング
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5月24日(金)~5月31日(金) 
順位前週
第1(1)位そしてなにが残った
第2(5)位バサラの夢
第3(4)位夢の旅
第4(9)位水面に書いた物語
第5(2)位祭りの夜
第6(3)位小舟がひとつ
第7(20)位ときめきFALL IN LOVE
第8(7)位Wake you
第9(23)位STAY WITH ME
第10(19)位ハロー・マイラヴ(わが地球)
第11(16)位ナルシスの花びら
第12(18)位マイ・スィート・ライフ
第13(8)位続溢れくる涙
第14(33)位それってⅨじゃない
第15(10)位ごめんなさい
第16(6)位あやかしのまち
第17(22)位わかりあえる日まで
第18(27)位looking for love
第19(4)位はるかなるメロディ
第20(12)位愛し疲れて
第21(11)位オーロラの町から
第22(13)位素顔のマスカレード
第23(14)位女優(スター)
第24(15)位ラスト・ランデヴー
第25(33)位それってⅨじゃない
第26(24)位歌入りマホロバ回帰
第27(96)位軌道修正
第28(17)位水の中で
第29(21)位Say to me,my baby
第30(25)位UFO Rock
第31(26)位恋すれば魔女
第32(28)位月とラクダ
第33(29)位わんだふるわーるど
第34(30)位ハロー!・エンドレス・ドリーム
第35(31)位スパスシフィカ
第36(32)位Good bye Sue
第37(34)位雨の日のデート
第38(35)位Sentimental lady”M”
第39(36)位夢神楽
第40(47)位 We all need love
第41(38)位光闇ツアー
第42(39)位ひかりのくにへ
第43(40)位Never give up
第44(41)位打ち上げ花火
第45(42)位ミッドナイトブルー
第46(43)位
第47(44)位New morning
第48(45)位愛と光のテーマ
第49(46)位マホロバシティ
第50(47)位軽々しく愛を口にしないで
第51(48)位もっと自由に
第52(49)位自由の天地
第53(54)位少女ゆーろ
第50(50)位By the day we see eye to eye
第51(51)位手をかざしてごらん
第52(52)位今すぐに
第53(53)位溢れくる涙
第54(70)位リアルリアルラヴ
第56(55)位マホロバ回帰
第57(54)位しあわせになれる
第58(57)位まことのひかり
第59(58)位Process
第60(76)位チャンスの女神
第61(59)位アーティスト
第62(60)位薔薇一族
第63(71)位日々の夕べに
第64(61)位戦士たちは今
第65(62)位All right girl
第66(63)位シャングリラへの道
第67(64)位よそおう女たち
第68(65)位夜明けの鐘が鳴る
第69(72)位戦士たちは今
第70(66)位結婚します
第71(67)位硝子のパラダイス
第72(86)位シャンバラのほとりで
第73(89)位Angel
第74(68)位タイムスリップ
第75(69)位ノスタルジックジャイヴ
第76(96)位軌道修正
第77(73)位龍騎兵
第78(74)位死ぬほど アイラブユー
第79(75)位愛は死んでしまった
第80(77)位しあわせ未来形
第81(78)位ふりそそぐ愛
第82(79)位青春
第83(80)位奇跡のデアイ
第84(96)位軌道修正
第85(81)位アトランティック・リバイバル
第86(82)位ぼくは夢、ぼくは愛
第87(83)位だれもが幸せに
第88(84)位そのことばゆえに
第89(85)位ふるさと
第90(87)位にわか雨
第91(88)位ひふみ
第92(90)位そのことばゆえに
第93(91)位歌のない歌劇(オペラ)
第94(93)位冬枯れの町
第95(94)位 わが人生(いのち)の日々
第96(95)位give you
第97(97)位イエー・マイラヴ

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このところ、意外なことにナルシスの花びら の アクセスが増えている。曲想はポップス的ではないけれど感性が合う人がいるのかも…。ご愛聴感謝。
fumio


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その年、近江(おうみ)国西浅井(にしあざい)の夏は暑かった。それは、いとの十五の夏だった。近郷で盆踊りがあると聞くと仲間と浮き浮き気分で浴衣姿で出かけた。みんなで屋台巡りを楽しんでいると、のど自慢の若者たちが櫓の上に設(しつらえ)られた舞台に上り次から次へと民謡を披露していた。いとは仲良しと櫓の周りを踊りながら廻った。祭りがたけなわに差し掛かる頃、孫吉という若者が舞台に上って三味線を弾きながら江州(ごうしゅう)音頭を歌い出した。それはそれまでの若者の歌声と全く違う圧倒的な歌声だった。いとはまるで自分のためにだけ歌ってくれているようで魂が震えるような気がして聴き惚れた。櫓を見上げると孫吉が手招きしている。いとはドキドキして自分のことを知っているのかと不審に思いながらもじもじしていると仲間が櫓に上れと押し出した。いとは押されるままに櫓に上っていった。舞台まで昇ると名前を訊かれて「いと」と応えた。孫吉は手を取り「やっと出会えたね、いとちゃん、」という。いとも、なんだかやっと会えたような気がて「うん」と応えた。「さ、その太鼓叩いてごらん」といわれて日頃仲間と遊びで稽古している太鼓のバチを持つと気持ちが落ち着いた。孫吉はいとの太鼓に合わせて三味線を弾きながら歌い始めた。「江州音頭」といっても主人公が旅する各地の民謡を採り入れてある。「大漁唄い込み」では、いとは「エンヤトット、エンヤトット」と掛け声の部分をまわりの人とともに歌った。盆踊りは佳境に入り仲間は楽しく踊り続けている。花笠音頭を歌った後、孫吉は「みんな、聞いてくれ、おれ、この娘(こ)と一緒になる。」と宣言した。仲間たちは跳び上がって喜んでいた。いとも突然のことにびっくりしたけれどうれしかった。「うち、これからこの人と一緒に生きてゆくのや、そうやったんや。」と口の中で呟いた。孫吉は若い頃、日本一の唄い手を目指して歌と三味線の修行に諸国を巡った。山ごもりして声出しの稽古したり瀧に向かって吠えて声を鍛えた。故郷西浅井(にしあざい)山門(やまかど)に帰った頃にはもう三十五になっていたので十五歳のいととは二十歳の開きがあった。ふらふらと腰の定まらない遊び人と見られていた孫吉がやっと落ち着く気になったかと家族は喜んだ。いとは長い間なにかが足らないような15年間を生きてきてこれでやっと探し続けた最後のピースがはまるような気がした。親兄妹親戚に反対する者もなく質素な婚礼が執り行われたが思えば出会いから結婚までなにもかも仕組まれていたようだった。ふたりは10人の子供を設け末っ子の山下幹雄を1923大正十二年三月二十一日に出産した。それは孫吉53歳、いと33歳の時でいわゆる恥かきっ子であった。
そしていとが37歳の年、孫吉は1927年(昭和二年)九月三十日五十七才の秋祭りの日、乞われて上った櫓の上の舞台で踊りながら歌い上げているうちに気分が高揚して足を踏み外し櫓から落下して首の骨が折れて亡くなってしまった。いと自身はその後33年間、寡婦として過ごし、1960年(昭和三十五年)五月三十一日 七十才で没した。

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