稲葉陽八段対渡辺明竜王戦

昨日、名人挑戦権への注目の第75期Ａ級順位戦▲稲葉陽八段（７勝０敗）対△渡辺明竜王（４勝３敗）戦が東京・将棋会館「特別対局室」で行われた。戦型は角換わり。稲葉八段が攻めだすと待っていたように渡辺竜王は玉を右玉から中段に運び「中段玉は寄せにくし」の格言通りに稲葉八段の寄せをギリギリで躱（かわ）し受けきった。やがて攻守が代わって午前０時36分に王手されて稲葉八段は自玉の詰みを読みとって投了した。全勝で独走していた稲葉八段についに土がついて７勝１敗となって名人挑戦権は将棋界の一番長い日2月25日の最終戦に持ち越された。
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