monologue
夜明けに向けて
 



このところ、ネット上の「青空図書館」でロマン・ローラン(Romain Rolland)の「ジャン・クリストフ(JEAN CHRISTOPHE)」豊島与志雄訳全10巻を読んでいる。
子供のころ小学館の学習雑誌でそのサワリを読んだ記憶があるけれど初めから最後まで通して読むのは今回が初めて。意味のわからない観念的な表現が多いので読むのはむづかしい。ロランはこの作品でノーベル文学賞を授与されたがそれだけの価値はあると思った。主人公のジャン・クリストフはベートーヴェンをモデルにしているというがまったくそうではなかった。ジャン・クリストフという虚構のドイツの天才作曲家の魂の変転を描きその再生復活が作品の主題だった。このような名作に触れる機会を与えてくれた「青空図書館」に感謝。
fumio


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