monologue
夜明けに向けて
 



第73期名人戦七番勝負第4局は21日午後9時20分、141手で羽生善治名人(44)が挑戦者の行方尚史(なめかたひさし)八段(41)を破った。オーソドックスな矢倉に囲い合い、先手の羽生善治名人が攻勢をとったが第一次攻撃を完全に受け止められて新たに策を練って無理攻め承知の第二次攻撃に出て少しずつ不利ながら勝負形に持ち込んだ。最後の寄せ合いで行方八段が決めに出た時、羽生名人がギリギリの受けで受けきった。以前よく話題になった、勝ちを見極めた時に指す羽生名人の指のふるえが今回も見られて話題になった。玉の逃げ道を塞ぐ金を取ってずっと続いていた負けの局面が突然勝ちに変わって緊張が解けたのだろう。
fumio

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