monologue
夜明けに向けて
 



昨夜の「SONG to SOUL」はキンクスの「You Really Got Me」を採り上げていた。わたしの高校時代、ビートルズに端を発する第一次ブリティッシュ・インヴェージョンが米国を襲い、ディヴ・クラーク5、ローリング。ストーンズとともに出てきたのがキンクスだった。、ミュージックライフ誌に載ったかれらの写真を見て履いているブーツが欲しくなって京都駅裏の靴屋でミュージックライフ誌の写真を見せてそっくりのブーツを作ってもらった。クラスメイトはみんな面白がって悪魔の靴とはやし立てた。当時日本ではまだブーツは一般的ではなかったのだ。
以前、「ウェストサイド物語」で有名なレナード・バーンスタインが音楽の講義をする番組で愛娘ジェイミーにコード進行の理論を教えている時、娘が「じゃあ、わたしの好きなキンクスのYou Really Got Me の進行は間違ってるの?」と父に尋ねた時、「あの曲は隣のコードに進行しているから合っているんだよ」とやさしく答えていたことを思い出す。ロックは音楽理論からはみだしているからこそ人を揺さぶる衝撃を持っているのだろう。
fumio

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