花たちが最も輝きを見せるころになってきた。

我が家の狭い庭にも少しずつ自分をアピールするかのように、また少し遠慮がちに
花や木々が春の装いをし始めてきた。

先日岩槻城址公園へ桜を見に行ったときに、園内の直売所には早くもトケイソウが
並べられていてその濃い紫色の姿は、すぐ近くで上から見下ろすように明るく
咲いているカイドウの花と美しさを競うような表情に見え、その葉は羽を広げた
小鳥たちがホバーリングしながら応援でもするように風の中で揺らめいていた。
我が家のトケイソウのアピールはまだまだ先になるだろうけど・・・・

我が家の近くに夫婦ともに花が好きで一年中次々と多くの花が咲き、花の姿が
絶えない家があり、昨年ご主人がなくなって庭が少し寂しくなったことも以前の
記事で紹介したことがあるが、そこの家ではなくなったご主人に優しく育てて
もらったことをみんなで感謝の言葉を述べているようにムスカリやヒヤシンス、
ルピナスなどと共に忘れなぐさも咲き始め、プランターの中で体を寄せ合い
小刻みに揺れている。

ブロック塀の上の部分にはパンジーやビオラ、すみれ類、スズラン、そして風に
そよぐネモフィラが・・・近くには黄色い大きなチューリップが堂々と咲き、塀の
下の方には芝桜と共に金魚草、ガーベラなど・・・そして私が名前を知らない
数多くの黄色やピンク、紫色の花、花、花が歩道を歩く人たちにその美しさと
微かな香りを楽しませてくれている。

今日もまた新しい花が次々と咲いてくるだろう。
ご主人に会った時は、いつも私たちを楽しませてくれる数々の花に感謝しながら
見ていることを話すと、ちょっとはにかみながらも嬉しそうに水遣りの手を止めて
優しい笑顔をみせてくれたご主人の顔が浮かんでくる。