ブログ友すずさんの過日(1月23日)のデトックス粥の記事に
目が覚めた(?)私はその翌日から健康に関する記事を3連続で投稿し、
あれ以来もう既に2度おかゆを食べている。
日頃、魚介類は一切食べず、肉と野菜中心の食生活の私は最近、
中性脂肪の数値も基準を少しオーバーし、外見上も腹囲が大きく
なったことがなんとなくわかるようになり、自分でも注意信号を・・・と
思うようになったというわけで・・・。
昨日もデトックスを少し意識して昼は我が家なりの健康おかゆ(?)を。
熱々の白いおかゆと相性のいいものと言えば・・・
私の場合は「梅干し」「生姜の甘酢漬け」「塩昆布」「のりの佃煮」
「細かく刻んだお新香類」などで昨日は「梅干し」ともう一品、香りを楽しむ
「大葉」をトッピング・・・。
ほぐした梅干しの果肉がおかゆと混ざり合い、更に大葉(しその葉)で
何とも言えぬ爽快感のようなものも味わえた。
そして独特の酸味と旨みを含んだ梅干しの種の味と香りを確かめるように
口の中で吸うようにしていると幼い日の自分と父の姿が浮かんできた。
このことについてちょっと長くなるがついでに(?)次々と思い出した
事などを・・・
砂浜が長く続く海辺の近くで育った私は幼い頃から四季それぞれに
違う顔を見せる海が好きで遊びの大半はこの海辺が中心であった。
特に夏は海の中での遊びや泳ぎであっという間に時間が過ぎていった。
教師をしていた父は子供の目からも忙しそうに見えていたので普段は
一緒に遊ぶことなど滅多になかったが、夏休みだけは時折父自ら私達と
遊ぶ機会を作ってくれて足の裏がやけどしそうなくらい熱く焼けた砂浜で・・・
そして海の中で遊んでくれたことを懐かしく思いだした。
私が海を怖がらず、すいすいと泳げるようになったのも父のお陰・・・
父の泳ぎは日本泳法が基本で、私にもその基本から教えてくれた
お陰で力を抜き、無理なく長く泳げるようになったのは小学校4年生の
頃だった。
その頃父は48歳・・・父は私と弟に立ち泳ぎや遠泳の仕方も教えて
くれた。
そんな父が一人で沖へ向かう姿がかっこよく見えたが次第に
小さくなりその頭が豆粒位の大きさに見える頃になると何故か不安で
落ち着かなかった。
それは・・・
ある時、砂浜から3~40メートルぐらいの場所で泳いでいた私が沖へ
向かって少し泳ぎ出すと急に冷たく早い潮の流れに引き込まれ、自分の
意思とは関係なく沖の方へ流され始めたので無我夢中で陸(砂浜)に向かって
泳いだという経験があったからなのだ・・・。
あの時は必死に泳いでも泳いでもなかなか砂浜にたどり着けず、どうなる
ことかと気が動転しそうだったことを今も忘れない。
それ以来、沖へ向かうのではなく、長い距離を泳ぐときは小さな波を体の
側面で受けるよう波打ち際に近い場所(2~30メートル)で砂浜とやや
平行になるようにして泳いだものである。
私の大好きな真夏の炎天下ではやはり汗もかくので父はいつも梅干しを
用意していた。
そして熱さを少しでも和らげるように揃って波打ち際に足を投げ出して並び、
梅干しを口にしたのである。
その頃、我が家の梅干しも他の家と同じように赤紫蘇の色も鮮やかな
自家製で、食事以外にこうして食べるときにも強い塩分を感じることもなく、
味、香り共に優しいものであった。
塩分控えめでしかも長期保存のために母が工夫や努力したことが
今になってわかる気がした。
父は梅干しを食べたあとに必ず種を奥歯で噛んで割り、種の中のあの
白い実を取り出してまるで何かの御利益でもあるかのように嬉しそうに
味を噛みしめながら食べたのである。
私は梅干しと一緒にあらかじめ用意してあるペンチを使って種を割り、
梅干しの味が少ししみ込んだあの独特の味の種の中身を食べるのが
父同様なんとなく、楽しみでもあったが、弟はあのちょっとした苦みが
嫌だと言って白い実を食べるこはなかった。
この梅干しの種の中の白い部分を食べることの是非について語られることも
あるようだが・・・
ネットで検索して見たが熟していない梅の果肉や種の中身を食べると
やはり中毒を起こすことがあるとのこと。
昔から『青梅は食べるな・・』といわれていたが生の青梅にはアミグダリン
という成分が含まれており、アミグダリンが体内で酵素によって分解されると
猛毒の青酸(シアン化水素)が発生するという。
結論は熟したものであれば無害だということのようなので先ずは安心・・・
時々は食べてみたくなるがもう何十年も食べていない・・・
でもあの味は今もはっきりと思い出す事ができる。