ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

視野が狭い?

2024-05-27 08:00:13 | 仕事
私は昨年からカウンセリングの個別指導を受けているのだが
先日、その先生からやんわりと「視野が狭い」とご指摘を受けた。

自分ではあまりその自覚がなかったので
(割と色々なこと考えている方だと思うし…)
どういうことなのか考えてみた。
最近、老眼で近くのものが見えにくくなっているというのはあるが、
そういうことではないのだろう。

夫に「視野が狭いと言われた」と打ち明けたら
「俺も常々そう思ってた!!」と鬼の首を取ったように言われ、極めて不快であった。

結論は出た。私の視野は断じて狭くない!!!

ではなぜそう思われてしまうのか。
(←気にしている)

夫との会話を思い浮かべると、
私は自分の気持ちをどのように言葉に表現できるかに意を砕く。
その時々に生まれた感情を、できるだけ適切な言葉を選んで的確に伝えようとする。

それに対し、夫は、知識で答えようとしてくる。
社会的な動きとか、偉い人がどのように言っていたとか。
私は、(そういうことじゃないんだよ…)と思う。
そんなことこっちだって知っとるわ。
私が伝えたいのは、私の個別的な経験で、私がどう感じたかということ。
私だけの、唯一無二の貴重な体験を伝えたいだけで、
普遍的な理論や知識は(とりあえずは)どうでもいいのだ。

先日、NHKの「100分de名著」のフロイトの回を見ていた際、
患者が夢の途中で目が覚めた理由について、
フロイトとラカンが抽象的な理論を延々と続けている場面があった。
私は、頭の良い二人が議論に熱中すればするほど、
患者が置いてきぼりになっているように感じ、興味が削がれた。

このときの感覚に似ている。

私としては、私の個別的な経験について、
夫自身がどう感じたかの感想を聞きたいのだ。
夫が私の話をどのように受け止め、夫の心にどのようなさざなみを立てたのか、
夫の個別的な体験を返して欲しいのである。

夫や先生にしてみれば、私の個別的な経験には興味がなく、
一般的に通用する知識や理論の方を扱いたいのだろう。

そうだとしたら、今後、私が夫や先生と話をするときは、
私の個別的な思いや考えだけを話すのではなく、
一般的な知識や理論に昇華させて話をすればよいのであろう。
そうすれば、「視野が狭い」という評価を受けることはなくなるのであろう。

私は、人の生きた個別的な経験の中にこそ、
普遍的な真実が潜んでいると考えているので、
(文学が廃れないのはそのせいだ)
自分の気持ちや感情も、できるだけ正直に言葉に乗せて伝えようとしてきたけど、
それがそんなに低い評価を受けてしまうなら、
振る舞い方は再考しないといけないね。

私は、目の前で起きている生きたドラマに興味を持たず、
人工的で乾いた議論を賢しげにしている人達の方が
頓珍漢だと思うけどなあ…

喋る文法や言語の違いみたいなものかな。

私の「視野が狭い」なら、私に言わせれば、
夫や先生のような人達は、
遠くばかりで近くが見えない「老眼」だね。

フッフッフ…
言ってやったぜ!!!
(このくらいにしておこう…)

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 二人暮らしへ
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミッキーの中の人 | トップ | 職場の嫌な人 2 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あっきゃ)
2024-05-28 09:18:19
さなぎさん、こんにちは。ご主人や先生を「老眼」と言うさなぎさんが大好きです笑😊 その先生は男性ですか?男性は、いつも理論的に話をしてきますよね。女性が望んでるのは共感であって、一般的にはこうとか、理路整然とした解決策を求めてるのではない事が多いように思います。熱心に話を聞いてくれて、私はこうだったよ、と体験談を話してくれたら最高のカウンセラーさんだと思うのですが、プロからしたら違うのでしょうか?
返信する
Unknown (ミジンコのさなぎ)
2024-06-03 08:20:32
あっきゃさん、こんにちは!コメント、ありがとうございます!

夫はともかく先生のことまで老眼というのは言いすぎかな…と反省しておりました。はい、先生も男性です。あっきゃさんがおっしゃる通り、男性は理論的に話をする人が多いように思います。感情をこめると「これだから女は」みたいな反応をされるのも悔しいですね…本当に、共感してもらいたいだけなんですよね。

個々の人の気持ちに共感することはカウンセリングそのものなのですが、指導にそれを求めてはいけなかったのかな…引き続き考え中です😔
返信する

コメントを投稿