愛媛、石鎚山登山
5月24日(金) 天気=晴れ
07:23国民宿舎、石鎚発→ 07:59第2ベンチ→ 08:15東稜基部→ 08:39~49成就コース分岐→ 09:02弥山山頂→ 09:27~32石鎚山(天狗岳)→ 09:44~58弥山山頂→ 10:12成就コース分岐→ 10:32~40東稜基部→ 1056第2ベンチ→ 11:25国民宿舎、石鎚着
石鎚山へ登るには標高1500mにある土小屋バス停から登るのが一番楽な道です。我々はその近くにある国民宿舎「石鎚」に前泊した。設備は古いけれど展望抜群で料金も安くて良心的な宿でした。一泊二食9500円もとる北アルプスの山小屋何か見習ってほしいものだよ。
宿で朝食を食べた後、土小屋コースを歩き始める。コースは遊歩道のように整備されているし、天気は爽やか景色も良い。実に快適なハイキング、鶴ノ子ノ頭の東側を捲くと、石鎚山が姿を現した。
鶴ノ子ノ頭の左奥に石鎚山
出発して50分程で東稜尾根コースの分岐点、こちらは岩稜の熟達者コースなので単独だったら行きたいところだが、妻がいるのでメインコースを進んで行く。石鎚山北壁基部をトラーバスする道沿いには一部残雪も残っていた。
石鎚山北壁を捲くトラーバス道
やがて表参道成就コースと合流した。30数年前の年末、私は一人でこのコースを登って白銀に包まれた石鎚山を越え面河渓へと降って行ったのだけど、未知の山を登れる嬉しさと淋しさが入り混じった複雑な心根だった事を今だ微かに覚えている。
コース合流地点から石鎚山北壁
ここから山頂へは鎖場が続く男坂と易しい女坂にコースが分かれる。男坂の第2、第3鎖場は工事中の為、通行止めとなっていたので女坂を登る。たとえ通行できても妻が一緒だから男坂を登る事はないけれど、
山小屋と神社のある弥山山頂(1972m)は多くの人々で賑わっていた。我々は脚を止めず、そのまま東隣にある天狗岳へ向かう。そこまでは僅か数百mの距離で鎖も設置されているが両側とも切れ落ちた断崖なのでけっこう緊張する。後続の若い女性は途中で引き返してしまった。
弥山から天狗岳(石鎚山最高峰)
天狗岳への岩稜コース
四国最高峰、天狗岳(1982m)の山頂は岩の突端で狭い。展望抜群なんだけど落ち着かないので記念の写真だけ撮って弥山へ引き返す。
天狗岳山頂
天狗岳から瓶ケ森方面
天狗岳から弥山
弥山山頂に戻り神社にお参りした後コーヒーブレイクする。隣のベンチではダンプの運転手でもやった方が似合いそうな神主さんが煙草をプカプカふかしながら知人と話していた。一寸山の神聖な雰囲気が損なわれる情景、「こんな神主さんにお祓いしてもらってもご利益は無いだろな。」と妻と話した。帰りも来た道を降る。此の後、瓶ケ森へも登るのであまりスタミナを消耗せぬようノンビリと国民宿舎「石鎚」へ降った。
石鎚山から下山の道
愛媛・高知県境、瓶ケ森登山
12:00瓶ケ森登山口駐車場発→ 12:25~28男山→ 12:41~51瓶ケ森山頂→ 13:06東之川コース分岐→ 13:19瓶ケ森登山口駐車場着
石鎚山から国民宿舎「石鎚」に戻ると、そのまま着替えもせず車に乗込み瓶ケ森へ向け出発する。石鎚山から笹ケ峰の稜線瀬沿いに繋がる瓶ケ森林道はとても眺めの良い山岳ロードだが、道幅が狭くて気を使う。運転の上手くない私は登山より運転の方が疲れてしまう。
登山口のある瓶ケ森駐車場は標高1700m、瓶ケ森山頂とは200m程しか標高差が無く登山と言うには気が引けるコースです。
瓶ケ森登山口駐車場
強烈な日差しのせいかor先程登った石鎚登山の疲れが残ったか妻の足取りが重い。いつもは1時間くらい平気で歩くのに、出発して25分程で着いた男山山頂でクールダウンの休憩をとる。
男山山頂直下
男山から指呼の間で瓶ケ森のたおやかな山頂部を望む事ができる。体調を取り戻した妻を先頭に笹原の緩やかな道を登って行く。
男山から瓶ケ森山頂
男山から笹ケ峰方面
男山から十数分で着いた瓶ケ森山頂(1896m)は広々としてとても気持ち良い。今朝がた登った石鎚山が西に屏風のように聳え、明日登る予定の笹ケ峰の丸い山頂が東の方向に見える。」その奥には先日登った東赤石山の山塊も遠く霞んで見える。
瓶ケ森山頂
妻の体調がもう一つなので早々に山頂を辞す。下山の道は廃墟みたいになった瓶ケ森ヒュッテ(休業中)の脇を通り山腹を捲く氷見二千石原の笹原を抜けて駐車場へ戻った。
眼下に瓶ケ森ヒュッテと氷見二千石原の笹原
ここから車で瓶ケ森林道を東へと走らせる。全面舗装され眺めも良いのだが、先述したように道が狭くてクネクネ曲がり行き交う車も多いので、とても気を遣うドライブが続く。
桑瀬峠下の旧寒風山トンネル出口の所に明日登る予定の笹ケ峰登山口がある。トイレや広い駐車場もあり良く整備されている。ここから嫌になる程クネクネした道を降って国道194号沿いにある高知県いの町の道の駅「木の香」に着いた。
此処の日帰り温泉に浸かり車中泊のつもりであったが、安い料金で宿泊も可能というので泊る事にした。木材をふんだんに使った建物はとても洒落ていて快適だった。今日の登山疲れも残っており、明日の笹ケ峰登山も控えている我々にとっては大変ありがたかった。