Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№78、栃木・群馬県境、袈裟丸山(3百名山)

2020年05月21日 | 三百名山回顧

 平成4年5月4日(月)~5日(火)


 袈裟丸山は、栃木・群馬県の日光連山と赤城山の間に挟まれた目立たぬ山域の山です。その袈裟丸山へ登ったのは平成4年5月の事です。この時は当時所属していたK山岳会の会長だったHさんと我々夫婦の3人で登りました。
 Hさんは多趣味多才な人で、登山だけで無く天文マニアでもあり都内にある天文同好会の会長もしていました。世話好きで心優しく私が大変お世話になった人でもあります。
 さて本題の袈裟丸山登山ですが、わたらせ渓谷鉄道の沢入駅まで電車で行って、駅から袈裟丸山を目指した。塔の沢コース登山口までの林道は、歩いて行ったのかそれともタクシーだったのか、今は定かに思い出せない。
 登山口を出発してしばらく歩くと、石で刻まれた大きな寝釈迦像に着く。あまり名を知られて無いが、中々立派なお姿のお釈迦様で一見の価値がありです。

袈裟丸山の寝釈迦像

 寝釈迦像の前で

 更に進むと登山道沿いに小さな避難小屋が有り、そこから急登をしばらく頑張ると賽の河原と呼ばれる尾根に達する。此処で弓の手コースが合流し、眺めの良い休憩ポイントです。

 賽の河原


 賽の河原からゆったりとした尾根を登って行くと、やがて小丸山(1676m)の山頂へ着く。ここも袈裟丸山から皇海山に連なる山波の眺めが素晴らしい所です。小丸山から西へ少し下った鞍部の明るい雑木林の中に、かまぼこ型に造られた鋼鉄製の小丸山避難小屋が建っている。

 小丸山山頂

 小丸山山頂から皇海山(右奥の山)方面

 小丸山避難小屋
 今日はこの避難小屋泊りです。お昼過ぎに着いたので、午後の時間はノンビリと過ごした。近くには水場も有り今宵は我々だけの貸切だったので、中々快適な一夜を過ごせました。
 翌朝は軽装で袈裟丸山へ向かう。朝冷えの凍れる大気の下、1時間余の急登を頑張って前袈裟丸山(1878m)へ着く。ここの山頂標識には袈裟丸山と書かれているが、実際の最高峰はこの奥に聳える後袈裟丸山です。

前袈裟丸山山頂

 山頂から赤城山方面

 山頂から後袈裟丸山

 山頂から皇海山へ続く稜線


 前袈裟丸山と後袈裟丸山の鞍部には八反張という難所があり、お役所は八反張を歩かせたくない思惑で前袈裟丸山を袈裟丸山と記したのでしょう。
 二人には前袈裟丸山で待ってもらい、私一人で後袈裟丸山までピストンした。写真を撮っただけで引き返したのであまり覚えていないが、山頂の展望は前袈裟丸山に比べあまり良くなかったように思う。八反張の難所は記憶に無いので大した事なかったのだろう。

 後袈裟丸山山頂


 袈裟丸山から下山の道は、賽の河原から弓の手コースを降った。降り着いた折場登山口まで車道が通じているので、袈裟丸山へ登るなら弓の手コースが一番楽なコースだと思う。しかし時間はかかるが寝釈迦像のある塔の沢コースの方が味わい深くてお勧めできるコースです。
 折場登山口から長々と続く車道を歩いて沢入駅まで降ったのだが、その後はどうしたんだろうか全く記憶は無い。Hさんはお酒好きだったから、きっと何処かの温泉辺りで打ち上げをやったんでしょう。
 Hさんが故人となられて久しいが、袈裟丸山の避難小屋で一緒に過ごした楽しい一夜は、彼の笑顔と共に忘れ難い山の思い出です。

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