Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№126富山県、鍬崎山(3百名山)

2024年04月08日 | 三百名山回顧

 鍬崎山と言われてもよほどの山好き以外は、「エッ、そんな山何処に在るの?」と応える人が殆どでしょう。富山平野から眺めると鍬崎山は北ア、立山連峰前衛の山で、あまり目立たぬ地味な存在です。しかし戦国時代の武将、佐々成政が莫大な埋蔵金を隠した山と言い伝えられ、寧ろ歴史好きの人に知られている山かも知れません。

 私も日本三百名山の一座で無ければ、この山へは行かなかったでしょう。平成25年8月、奥大日岳や立山を登った後に、最後のトリで鍬崎山を登りました。古いブログに当時の山行記録が掲載されていたので、下記に転載してみます。

 

8月24日(土)   天気=雨後曇り

07:17立山山麓スキー場山頂駅→ 07:47~50瀬戸蔵山→ 08:17~19大品山→ 09:271756mピーク→ 10:15~35鍬崎山→ 11:021756mピーク→ 11:46大品山→ 12:08~12瀬戸蔵山→ 12:29立山山麓スキー場山頂駅

 

 当日の朝になっても、雨は一向に降り止まない。天気回復という予報の言葉を信じて、鍬崎山を登る事にする。AM7時前にゴンドラ山麓駅へ着いた。今日の午後に此処のゲレンデで音楽祭があり、「泉谷シゲル」や「渡辺真知子」「白井貴子」等一流歌手が出演して凄い賑わいになるらしい。そのイベントを記念してゴンドラ往復券一人1千円のところ、本日は半額の500円になると言うので得した気分になった。

 鍬崎山登山をする者は登山者名簿に記入せねばならず、今日は私が最初の登山者だった。係員に「大雨の後だから登山道は泥んこなので、気をつけて登ってください。」とアドバイスされた。

 私一人を乗せて朝一番のゴンドラは、一気に山頂駅まで運んでくれた。軽く準備体操を下後に、ゆっくり歩き始める。瀬戸蔵山(1310m)を越え大品山(1404m)までは家族向けハイキングコースなので、歩き易く私は傘を差して登って行く。

瀬戸蔵山付近の道(下山時)

 大品山を過ぎると一旦鞍部に降り、此処から本格的な登山道が始まる。山頂まで標高差約800mの一気登りの道だ。道は刈払されており、思ったよりよく整備されている。雨は時折り強く降るものの、徐々に弱まっているようだ。

大品山山頂(下山時)

  鍬崎山からの展望は日本海と北アルプスの眺めが絶景と聞いているので、山頂に着いた頃天気が回復してくれればと願いつつ登って行く。地図を見ると大品山から山頂までのコースタイムは、登り3時間15分となっており道程は長い。しかし山頂までは絶対脚を休めぬと決め、黙々と歩みを進めて行く。

途中の鎖場

1756mピーク付近の道(下山時)

 顕著な1756mピークを過ぎ、幾度かニセピークに騙された後、10時15分鍬崎山(2090m)の山頂へ到着した。大品山から約2時間の道程だった。雨は上がったものの展望は全くゼロ、でも登頂出来た喜び心は弾む。たとえ景色は見えなくても無心で登っていると、「今生きているんだ。」という充実感が湧いてくる。

鍬崎山山頂

同上

 休憩を終えると、もう2度と此処へ来ないだろうという惜別の思いを秘め山頂を後にする。雨が上がったので、両手両足を自由に駆使して下りの道は早い。下山の途中で、精悍そうな単独男性とすれ違った。今日鍬崎山を登る人間は、多分この若者と私の二人だけだろう。

 瀬戸蔵山へ着くと、二人の中年男性が食事中だった。「鍬崎山まで行って来たの?」と問われ、俺も行こうかな何て言うので「今の時間からだと、ゴンドラの最終運行時間に絶対間に合わないので無理ですよ。」と応えた。

 12時半にゴンドラ山頂駅へ戻って来た。駅周辺では家族連れ等、大勢の行楽客で賑わっていた。ゴンドラ山麓駅周辺では既に音楽祭が開催されており、朝方とは雰囲気が一変している。私は車に乗込むと早々に昨日も入浴した「グランドサンピア立山ホテル」へ向かう。此処でお風呂に入って、午後はゆっくり寛いだ。

ゴンドラ山頂駅

 ホテルを出ると、その後称名滝見物へ向かう。日本一の高さとスケールを誇る称名滝は大雨のせいもあって水量が一段と豊かで、その迫力は凄まじく暴れる白龍のよう正に日本一の名瀑だ。日光華厳の滝や袋田の滝も、称名滝と比べれば巨人と赤子、戦艦大和と屋形船の違いで一見すべき天下の偉観です。

称名滝

 見物を終えると立山町のアルペン村駐車場へ向かい、昨日に続き今夜もここで車中泊、翌日は富山から一般道をのんびりドライブして夕刻我が家へ戻った。

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