加齢のため（３－２)

お若い方ですとどんなに疲れても一晩お休みになれば、大抵回復

されるのでしょうが、年をとりますと、とてもとことん疲れるま

で働けませんし、やりもしないのですが、どの程度までなら大丈

夫かと言う見極めがとてもむずかしいのです。

さりとて、いつも大事をとっていたのでは、どんどん老いていく

ばかりのような気がします。

私が４年前に緊急入院したことはお話しましたが、その後、コレ

ステロールと、中性脂肪が多いと言われてお薬を飲むようになり

それから、運動量を多くしたり、一回にいただくお肉の量を減ら

したりしたのですが、多分、すぐにコレステロールの量が減った

のではないかと思うのです。２,３ヶ月して、暮れに血液検査を

してくださいとお医者さんにお願いしたら、

　”コレステロールなんてそんなに簡単に下がりませんよ。”と、

一笑に付されました。

　それでお薬を飲みいろいろ努力を重ねていくうちに眩暈がする

ようになったのです。

何かおかしいなあと自分で思っているときに普段あまりお付き合

いの深くもない方からお電話をいただいたのです。

もしかしたら、ちょうどその方のお孫ちゃんの私立の中学校の入

学試験の当日だろうと思うのですが、

　"お孫ちゃん受験でしょう？”と言われました。

　"いえ、うちの孫は去年でしたよ。”と、言うと、

　"あなた、血圧が高かったでしょう？”と、重ねて言われるので、

　”お薬いただいているか大丈夫。”と答えましたら、

　”今日私が電話する人はすぐ死ぬのよ。本当よ。この間も８３歳

　　のおばあちゃんが、私が行って冷蔵庫の中のものでいろいろ作

　　ってあげて、おいしいおいしいと言って食べて、その晩お風呂

　　に入ってパジャマに着替えたところでなくなったわ。今年は、

　　もう何件もそういう人がいるのよ。本当よ。そして他にもいろ

　　いろの方があるわ”と言って電話を切られたのです。

　　たまにどこかでひょっとお会いしたときに、孫のことをよく聞

　　かれたのですが、学校も違うし、学年も一年違い、ヘンな関係

　　にはなりたくないので、それに私自身孫のことはあまり知りま

　　せんので、相手になりませんでしたら、お孫ちゃんがあの駅で

　　降りて、あそこの角を曲がったから、どこどこの塾だから、

　　どこへ入れると・・・・。親がいますからまかせていますので、

　　私は何にも知らないのよと言っておいたのです。

　　ちょうど体調が悪くて悩んでいるときに言われてしまって、

　　私も一笑に付したかったのですが、心の奥のどこかで引っかか

　　っていたのかもしれません。でもおかしな話に惑わされてうつ

　　病にでもなったら、大変だと思ってはいたのですが、ますます

　　ふらつくようになってしまいました。

　　それでもう一度血液検査をお願いしてみたら、

　　まだいいと思うけれどと仰りながらやってくださったのですが、

　　コレステロールが低くなりすぎていたのです。

　　（つづく）

加齢のため（３－１)

　老人が恙無く暮らすと言うことが如何に難しいことなのか

なあと、今思っているのですが、実は先日台風が来た日に

肩がものすごく凝り、首の後ろが痛くなりました。翌日は首が

回らなくなりました。

今回はメンタームもバンテリンも全く効きませんでした。

　それでセンター南の病院でレントゲンを撮ってもらいましたら、

　”頚椎は７個あるのですが、どれも綺麗でしっかりしているし、

　骨と骨の間も同じような間隔で、問題がないけれどどうします

　か？”

　と、言われて、痛み止めの飲み薬と塗り薬や膏薬をいただいて

　帰ってきましたが、やっと痛みが殆どなくなりました。

　台風の前に５日ほど、雨の日があると言うので、何とか、その

　雨の前にしておきたかったのが、庭仕事でした。

　家の左側のところ二箇所に５,６本づつのエンジェルストラン

　ペットが黄色い花をたくさんつけてくれてとても綺麗だったの

　ですが、いっぺんに花が咲き終わってしまったので、台風がく

　ると、下のお宅のお庭に花がらや葉が落ちてご迷惑をかけてし

　まうと思って、その前に根元から切ってしまおうと考えて庭に

　出たのですが、ついでに、隣に植えてあった月桂樹の枝も切り

　たくなり、アイビーも伸び過ぎているかなと思って切ってしま

　ったのです。　翌日が塵の日で、枝を小さく切って作った束が

　７つと、残った葉で大きいゴミ袋が２個できました。

翌朝は少し早めに起きてそれを坂の上の塵集積所まで運んだの

です。

　私は庭仕事が大好きなので、息子たちは私に任せてくれている

のですが、頼めばいつでも喜んでやってくれる人たちなので、

でも、何歳まで一人でできるかなあと思って、できるだけ一人

でやるようにしているのです。塵を出す日に切った枝などがあ

ると嫁さんが運んで行ってくれますが、仕事に出かける前に９

個の大きいものを運んだらくたびれるだろうし、時間的にも間

に合わないといけないと思って、自分ひとりで運んでしまった

のです。

　（つづく）

バス内でのマナー

　私は公共の乗り物の中では常にあまり大きな声を出すのは

いかがなものかと思いながらもたまに珍しい人に逢うとつい

嬉しくなって、声が大きくなり過ぎてしまうこともあると思

って反省しているのだが、人によっては、そんなことは全く

意識外にあるように思うことがある。

バスの真ん中に坐ったまま、大きな声を出して、自分が降り

たいバス停は、後いくつ先だとか聞いたりする。運転手の近

くへ寄って、運転士の運転にあまり迷惑をかけそうもない時

を見計らって小さな声で聞けばいいのにと思う。

横浜では、７０歳以上の人は希望すれば敬老特別乗車証とい

うのが、交付される。その方の収入の額によってランク付け

られていて、無料の人もあるのだと思うが、大抵の人は、

いくばくかのお金を払って一年間有効の乗車証をいただくこ

とができる。　お金を払うといってもいくらでもないので、

ほんの何回か乗れば元が取れるくらいのもので、７０歳に早

くなりたがっておられる方さえあるくらいである。

お陰で、昼間に乗る人は老人が大半を占めているような気が

する程で、誰しもありがたいと思っているのは明白な事実で

あるけれど、それだからと言って、降りる前に大きな声で

”ありがとうございました”と言う、おじいちゃん、おばあ

ちゃんがおられるのはちょっとどうかと、思っているのであ

る。

多くの老人たちの共通の考え方は安いので無料のような気が

しているのだろうが、運転手さんの考えでそうなっている訳

ではないし、もし運転してくれることに対してであれば、若

い人もしてしかるべきである。けれども、みんながそんなこ

とをしたらうるさくてたまらないと思うから、私は降りた時

バックミラーに向かって、ちょっと会釈をするようにしてい

るとある人に言ったら、毎回私のすぐ後で降りて、私の耳元で

”今、運転手さん。こっちを見ていませんでしたよ。"と言う

のだ。運転手さんはそんな時にはバックミラーを見ていると思

っていたのですが？　(笑い）

後悔

　最近のお天気はどうも以前より暑さ寒さの判断が難しくなって

きたように思いますが、いかがでしょうか？

　昔は、明日の予定にあわせて、大体こんな洋服を着ていけばい

いのかなあと考えて用意しておいたものでしたが、最近では、年

を取ったからでしょうか、何度も着なおしてみることもあるよう

になりました。

　昨日も買い物に出かけるのに、暑いかしら、寒いかしらと薄手

のものに変えたり、厚手にしたりで、結局上着を着ていきました

が、途中で暑くなり脱いでしまったのです。

　すっかり買い物を済ませてセンター南からバスで帰ろうと思っ

て待っていたら、乳母車にかわいい赤ちゃんを乗せた若いお母さ

んが来られたのです。

　最近では乳母車に赤ちゃんを乗せたままバスに乗れるようにな

りましたが、お母さんが椅子にかけられてすぐその前に赤ちゃん

の乗っている乳母車を運転手さんが、紐で動かないようにバスに

しっかりと固定したのですが、赤ちゃんがいやがって、お母さん

のお膝に乗りたいとぐずられたのです。仕方なくお膝に乗せられ

たのですが、それからだんだん赤ちゃんの様子がおかしくなり、

ぐずっているうちに泣き声に変わりました。　お母さんが赤ちゃ

んのお腹や股の付け根の辺りをくすぐると、しばらく黙るのです

が、それが繰り返されて,そのうち泣きだし、泣きながら頭をか

いているのです。

赤ちゃんの着ているものは長袖の木綿のＴシャツに、暖かそう

な裏のついた袖なしのベストでした。もしかしたら赤ちゃんは

暑くて泣き出したのかもしれないと思いましたが、私の周りに

は長いこと小さい赤ちゃんがいないので、確かあれは暑いのか

なと思いながら自信がなくて、確か大人より一枚少なく着せる

といいと思ったけれどと思いながら今はインフルエンザのはや

っている季節で、普段あまり薄着で育っていない赤ちゃんだっ

たら、風を引かせてしまうかなあと考えたり、やっぱり一枚脱

がせてあげたらどうですかと言った方がいいのかなと思ってい

るうちに私が降りるバス停に止まってしまったのです。

あわてて降りてしまったのですが、今もその赤ちゃんのお顔が

目に浮かんで、言ってあげた方がよかったかなあなんて後悔し

ているのですが・・・。？　　　　　　　

定年退職（６）

　夫は独身時代、弟の面倒を見ながら、間借りで自炊して

いたのだが、一度鯖の味噌煮をご馳走になったことがあっ

たが、とてもいいお味だった。

　何でも夫の両親が満州に住んでいて、日本の中学が近く

になかったので、夫は中学から、一人で大連に下宿してい

たのだそうだ。

　その下宿のご主人が魚市場で働いておられたので、毎日、

トロ箱いっぱいのお魚が届き、下宿人の中で一番年少だっ

た夫が、いつも夕飯の支度の手伝いをさせられていたそう

で、はじめはお魚を食べるのも料理するのも厭で厭でたま

らなかったが、そのうちにお魚が好きになり、料理も覚え

たとか。

　結婚後は、たまにはお料理してもらいたいと水をむけたが、

すっかりだんな様に納まってしまった夫は知らんふりであった。

　それが定年後のある日、急に言いだしたのである。

　"今日の昼飯は俺が作る。”

　”え、何をごちそうしてくれるの？”

　”まかしとけ。”

　てな具合で、本当にびっくりしたが、まあ、どうぞお好き

なように思って、引っ込んでいたら、

　"おい、皿。”　"おい、フォークとスプーン。”"おい、

　　チーズ”　"テーブルの用意。”"それがすんだら、

　　そこに座っていろ。”

　である。

　まだちょっと間がありそうだと思ってやりかけの仕事をし

　ておこうと立ったら、

　"おい、そこに座っていろ”という。

　私が料理するときには、もうそろそろ出来上がるから

　座っていてくださいといってもおいそれとは座らないことも

　あった夫がである。

　ともかく超熱々のスパゲテイナポリタンができあがった。

　夫のスパゲテイは本当にやけどするかと思うくらい熱くて

　おいしかった。

　どういうわけか後片付けは私の仕事になったが・・・。？

戦争と動物（１）

戦争中大変だったのは私たち人間だけでなく、動物園の

色々な動物にも、さまざまな苦労をかけたようです。

日中戦争の頃からそろそろ動物園の動物たち、特に猛獣を

どのように扱ったらいいのかということが話題になりはじ

めました。

　戦争中色々と食料がなくて私たち人間が困っている頃には

動物園の飼育員さんたちのご苦労が始まりました。

餌として与えるべき食料がなかなか手に入らなくなったのです。

始は同じ種類が何頭もいるところで、仕方なく数を減らして

いったそうですが、戦争が熾烈になるにつけて、敵機の空襲が

頻繁になってから、空襲で檻が壊れた時猛獣や猛禽たちをど

うしたらいいのかと言うことが切実な問題になってきたのです。

　昭和１８年ごろからは実際にいろいろな方法で殺され始めた

そうですが、毒殺、銃殺、槍で突き殺したとか、中には毒

入りのものをいったん口に入れながら、おかしいと気づき

吐き出してしまったヒョウや、象の花子さんのように、毒入

りのものには絶対手をつけない賢い動物もいて、飼育員は

大変辛い時を過ごされたそうです。

　象と言う動物は皆さんご存知の通り厚い皮に覆われていて

薬を注入することもできず、銃殺もできません。

仕方なく餌をやらないで殺すしかないと言うことになり、餌を

やらないと、花子さんは、それまでに覚えさせられた芸をして

見せたそうです。亡くなる最後に日にはそれまでよりも長く立

ち上がって見せたということでした。（つづく）

緊急入院（メンターム)(2)

超美人の嫁さんが急いで色々持って駆けつけてくれました。

背中にメンタームをたっぷりとごしごしと塗りつけてもらい

ました。彼女が帰った後、私は自分の手が届くところを痛い

順にメンタームを擦り付けていきました。一箇所５分ぐらい

十分にすり込みました。少しづつよくなってきたので、テレ

ビでサッカーの試合を見ながら５分置きに場所を変えてすり

込んでいきました。

２時間後サッカーの試合が終わった時にはなんと完全に痛み

は止まっていたのです。

　それから直ぐに先生方の回診がありました。私はメンター

ムをつけることを看護婦さんにも先生にも言っていたのです

が、全く気にも留めておられなかったのです。

あれだけ多量のメンタームを塗ったのですから、さぞカーテ

ンの中はメンターム臭かっただろうと思いますが、

　先生は、

　”あなたには何の薬も投与していないのに、あれだけひど

い痛みが、どうして直ったのか、また、どうしてなったのか

も分からない。とにかく明日から色々検査をします。”と

おっしゃったのです。

　翌朝から検査が続きました。私は食欲も出てすっかりなん

でもないので、ちょうど夏休み中で一緒に住んでいる家族は

勿論、東京にいる息子一家も来てくれて嬉しかったのですが、

申し訳なくもありで、先生に御願いして、通勤（？）にして

もらいましたが、それから約１ヵ月以上も検査が続きました

が、結局何にも悪いところはないと言うことで、ただ中性脂

肪とコレステロールは多いから気をつけてくださいとのご注

意を頂き、最初悪かった発赤指数もすっかり改善されていた

のです。

お医者さんには一顧も顧みられなかったけれど、私はメンタ

ームが効いたのだと思っているのです。

近江兄弟社のメンタームには神経痛やロイマチスに効くと効

能書きに書いてあったので、入院しても検査が終わるまでは

どうしようもないので、自分で試してみるより他はありませ

んでした。

私はどこかが痛いとか重たい気がするときにはバンテリンを

使ってみるのですが、とても聞くときもあるのですが、この

ときには効きませんでした。それでメンタームの出番となっ

たのですが、本当によく効いてくれました。ただ、バンテリ

ンもメンタームも、５分後ぐらいにはほんの少しよくなります。

３０分後にはよくなったということが分かるものです。

もし片方をつけてみて、よくならなかった時には変えてみるの

もいいですし、少しでも早くお医者さんに診て見ていただきたい

ですが、私の時のように何もしていただけないのがこの頃のお

医者さんのやり方ですから、一応先生におっしゃった後、塗って

もいいのではないかと思います。なお、ロート製薬からもメンソレ

ータムが出ていますが内容は同じです。

緊急入院（メンターム）

　４年ほど前の話ですが、その頃私は色々とやっていて

心身ともに疲労困憊といったところでしたが、そんなある夜中

の３時半頃、右肩に猛烈な痛みを感じて目が覚めたのです。

その痛みと言ったらありませんでした。二階の息子たちを起こ

すのも気の毒だと思いながら、多分疲労からきているのだろうと、

マッサージ器であちこちのつぼを刺激してみたのです。

　そのうち寝てしまったのでしょうか、目が覚めたときはもう

９時半ごろでした。みんな出かけた後で、痛くて動けないので、

何とか横になっていれば少しは疲労が取れるだろうと思って、

体中にバンテリンを塗って一日寝ていましたが、少しもよくは

なりませんでしたので、その翌日は何とかしてお医者さんへ行

こうと思いましたが、なかなか起き上がれず、夕方やっと、近

所のクリニックへいきましたが、４０肩だと言われて痛い肩を

ぐるぐる回されてへとへとになって家に帰ったら、嫁さんが、

　"お母さん。４０肩だったらセンター南の病院へ行ってください。

　　私は４０肩だといわれて一度注射してもらったら一回で直りま

　　した。”　と言ってくれたので、翌日は病院へ行こうと思った

のですが、その日は起き上がろうとすると、急に胸がきゅっと締め

付けられるようになり背骨がきゅっと伸び、足がつった時のように

なるのです。その痛みと言ったらありませんでした。どうしてい

いのかも分からず、また横になる。其れでも起きなければお医者

様に行かれないと思って、また起きあがるの繰り返しでしたが、

痛い時にこそ起き上がらなければどうしようもないと自分に言い

聞かせて、やっと、２時間後に立ち上がることができました。

それからタクシーを呼びましたが、家の前からタクシーに乗ると

いろいろ問題かなあと思って、近くの橋の上を指定したのですが、

病院へ着くと、整形外科のお医者さんがビックリして、

　"こりゃあ、ひどい。内科も多分悪いですよ。緊急入院だ。”と

ご自分で、内科の検査を受けられるよう手配をしてくれ、空きベ

ッドも探してくれました。

　レントゲンと血液検査をしたのですが、血液検査の方で引っか

かりました。発赤テストとか言われたのですが、普通の人は、そ

の数値が３～５だそうですが、私は１５あったといわれました。

それはどこかに炎症が起こっていると言うことだそうでした。

それでベッドへ直行で何のお薬も与えられず、ただ痛みをこら

えていたのです。明日から検査をいろいろやりましょうと言わ

れましたが、それまでお薬が出ないのでは直るわけがないと思

って、嫁さんに電話で入院していることと、くるときにメンタ

ームの大きいのを買ってきてくれと頼みました。

（つづく）