80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

ソ連の参戦

2009-10-17 15:50:21 | 戦争体験
 

終戦直前、ソ連は急に日ソ中立条約の不延長を日本に通告して

日本に参戦してきたのである。

私には子供心に今まで中立国として、味方だと思っていたソ連が

急に敵国に変わったので裏切られたような感情を強く持ったこと

と、計り知れない恐怖が頭の中をよぎったと言うことが思

い出である。

原子力爆弾が広島や長崎に投下された直後のことであった。

ソ連の参戦はわずか一週間ぐらいのものだったので、一週間

戦争と呼ばれているそうだが、怒涛のように押し寄せたソ連軍

は満州や大連の各地でいろいろと残虐かぎりない行為を続けて

いったそうである。

 
 
 私は、当時大連に住んでおられたご婦人に是非このことを書

いてみなさんに伝えてくださいと言われて、 今、コンピュー

ターに向かっている。


 
  当時、大連病院には多くの看護婦さんが居られた。

そこへ、ソ連兵たちがどっと押し寄せ、手当り次第に看護婦

さんに暴行の限りを行ったそうである。辱めを受けた看護婦

さんたちは、私たちはもうこんな体で日本には戻れない。

みんなで死のうと言うことを話し合った。

 そうして次々に自殺していかれたそうであるが、婦長さん

だけは、

 "私はどんなことをしても日本に帰って、この事実を公表し

 史実として後世に伝えていかなければならない。”


 と仰って、引き揚げ船に乗られたそうである。