さて、そのドイツ語の番組だが、ユーロ4カ国の生活ぶりを
比べる新コーナーで、”ユーロ クラシカル”。
今回は、家事の負担について、ユーロ各国はどのようになって
いるか、日本とも比べてみようかというところ。
いまやヨーロッパでは夫婦共働きが当たり前だが、その中で
ドイツ、フランス、イタリヤと スペイン では、家事分担が
どのようになっているのかとそれぞれのお国の方々に実際に
お聞きしてみたものである。
先ず、フランスでは
あるご夫婦
”掃除とアイロンがけは夫の仕事。”
ある男性は、
"妻は学校の先生だから、家事は A - Z まで自分の仕事。”
別の男性。
"掃除は好きではないけれど皿洗いから料理はすべて
やっている。
あるご夫婦
夫
”二人暮しだから、自分もやりますよ。好きなんです。”
妻
”たくさんしてくれますよ。主人のような人はなかなか
いません。
夫婦円満の秘訣は夫の家事分担にある(?)
夫の家事参加率が高いフランスに対して、スペインでは
家事は夫婦のどちらがするかという問いに対して、
妻
"私ね。仕方がないけど、私の方が多いわ”
妻
”二人でやっています。でも洗濯は私(妻)の方が
多いわ。洗濯を干すのも私。”
あるご夫婦、
夫 "二人で分担しているよ。”夫はやっているつもりだが、
妻 ”残念ながら、私がやっているわ。世代の問題かもしれ
ないけれど、今後変わっていくことを願うわ。”
スペインでは家事は女性の仕事というのがいまだに根強
く残っている様子。
イタリヤ(ミラノ)
夫
"妻は働いていて、僕はもう引退の身だが、、あまり
家事が好きではないので、掃除とかアイロンがけは
家政婦に頼んでいる。”
妻
"家政婦に週一回掃除に来てもらう外は自分でやります。”
妻
"家事はあまりしないわ。家政婦がいるので、ほとんど
家事はしないけど、育児はちゃんとやります。彼も仕事
はあるけど、帰宅後や週末には育児を手伝うわ。存在感
のあるパパよ。”
家事は家政婦に手伝わせて、家族の時間を大切にする
忙しいミラノの人たちの考えです。
ドイツ人はどの国よりも家事や育児を手伝うのかという
問に対して、
妻
"私はラッキーです。彼は料理が上手だから。でも、家事は
ほとんど私がやりますよ。私はパートタイムの仕事だけど、
夫は家にいる時間が少ないので、料理や片づけを手伝って
くれます。”
妻
"割合で言っても夫が30%ぐらい。アイロンがけが上手です。”
"家庭内の割合分担はきっちり決めている夫婦もある。
妻
”今は私が育児休暇中なので、私が家事をして、夫は
博士論文に集中してもらっています。”
妻
”我が家では分担しているの。彼は忙しいから家事を
している時間はない。私が家事をやり、彼の仕事は外で
お金を稼ぐことです。”
ドイツはミユンヘンで聞いたので、多少保守的な地域だとか。
統計では、働く男性が家事に費やす時間は日本は31分
イタリヤ1持間9分、スペイン1時間20分、ドイツ1時間55分、
フランス 2時間2分。
別の統計では、日本人男性の睡眠時間が一番少なく約8時間に
満たないが、フランスでは1時間は多く寝ているとか。
又、食事時間に費やす時間が一番多いのはフランスで、2時間
20分、日本は二番目で、次にイタリヤ、スペインの順。
ドイツでは、あまり食事に重きを置かないので、一番少ない。
こういったところから各国の暮らしぶりがわかるという。
以上、NHK テレビ語学講座、ドイツ語よりの抜粋
