ビートルズに夢中になっていた中学生の頃、
実はもう一つ気になる音楽があった。
それはダスティンホフマン主演の映画「卒業」のテーマ曲にも使われた曲
「Sound of silence」
何て深く、何て心に沁み入る曲、そしてなんて素敵なハーモニーなんだろうと聴き入ったものだ。
精神性を漂わせる知的な歌詞と深いハーモニーの響き
当然大好きになって、当時は難しかった彼らのギターテクニックを、必死になってコピーしたものであった。
学生時代は福岡で暮らしていた私であるが、当時天神のセンターシネマの横にあったフォーク喫茶「照和」には、「ライラック」というデュオが絶品のS&Gを聴かせてくれていた。
その二人が、チューリップで心の旅を歌った姫野辰也と、武田鉄矢の海援隊のノッポのギタリスト千葉和臣である。
しかし、現在大川市に住む、山浦さんと堤さんは、本物さえ凌ぐというS&Gの完全コピーを演じてくれているのだ。
英語の発音から完璧を追求される徹底ぶりには頭が下がる。
しかも、単なるコピーという範疇を超えて、心に沁み入ってくるのである。
彼らは武雄のあらゆる場所でライブをやってくれたのであるが・・・・・、
このほど、私たちの兄貴分である、「ウイスキーハウス郷」の閉店イベントに訪れてくれた。
急なライブだったにも拘わらず、満席のオーディエンスで溢れた。
この「早く家に帰りたい」はその時の録画である。
お客様がうっとりと聴き惚れる素晴らしいライブであった。
この山浦さんは大川で「家具の三和」というこだわり家具の会社を経営されているお方なのだが、本当に素晴らしい人格のお方なのだ。
いつも物静かで、普段は純粋な大川弁を駆使して話すのだが、こと英語に関しては、Kings Englishなのが好対照。
相棒の堤さんはJAZZにも造詣が深く、ギターの腕前もプロ級だとのこと・・・・。
武雄市にある後楽園というラーメン店のチーフである祐さんにそっくり・・・・。
堤さんもまた、とても紳士でやさしいお方。
しかも二人ともイイ男なんであるのがニクイ。
まさに、いい才能が出会ったものだと思う。
この日、サイモンとガーファンクルの往年の名曲をたくさん披露してくれたのだが、何度聴いても聴き足りないくらいで、アンコールが何度も・・・・
ライブが終わった後も、いい余韻がウイスキーハウス郷の店内を包み込んでいた。
彼らのユニットJPARKERSが親しく武雄に来るようになったきっかけは、スタジオINPUTの山下さんのおかげ・・・・・。
彼の地道な力で、武雄の音楽シーンはとても豊饒なものになった。
INPUTは開業してから22年、山下さんも還暦を迎えることになった。
彼に「武雄市文化功労章」を贈りたいと思っているのは私だけではないと思う。
こんな良質の音楽家を武雄に紹介してくれたのだからね。
そしてJPARKERSは今年の「温泉deビートルズ音楽祭」にも特別参加してくれることになった。
また秋が楽しみである。