仕事柄、お客様の商売の中身はとても気になるところ。
うまくいってるところもあれば、悪い循環に陥っておられるところもある。
日本で初めて上場を果たした経営コンサルタント会社、船井総研の顧問先約2万社の中で
うまくいってる会社の社長さんの、ある共通の素養が備わっていることに気付いたというのだ。
それが、わが信用金庫でも社員教育で必ず教え込んできた「成功者の三条件」というもの
この3月から新入職員10名を迎えるのだが、ここでも耳にタコができる位に何度も繰り返して教え込むことにしている。
その三つの宝とは・・・・・
1,素直であること
素直ということが簡単そうで一番難しい。多少の経験をつめば、すぐ自慢したがる人は無理
自分の自慢話ばかりで、人の言うことを聞こうとしないんである。
素直であるということは、即ち人の話を受け入れるということ・・・・。
人の話に聞く耳を持っていることは、まだ伸びシロがあるといことなのだ。
ところが、「そんなこと言っても出来る筈なかろう・・・・。」とか
「そんなこと判ってる。今までの体験はダテじゃなかバイ・・・。」
とかいう人は、まったく伸びシロはなし。成長はストップなんである。
素直に謙虚に人の話が聞けているうちは、自分はまだ発展途上人だと思っていいんである。
2,プラス思考の持ち主であること
「なんでも積極的に前向きに取り組む人」と置き換えてもいいのだが、総じてプラス思考の人は
目の前に広がる砂漠ですら、青々としたオアシスに変える力があるといわれる。
お客様が試練に遭われ、落ち込まれた時にいつも・・・・
「街で後ろ向きに歩いている人と一度も会ったことがありません・・・。」
と励ますようにしているのだが、仕事も趣味も、前向きに取り組む人だけが
天からご褒美を貰うのだと思う。
消極的で後ろ向きな考えの人に人生を拓いた人はいないんである。
いいパワーは前向きな発想をして、積極的な行動をしている時に生まれてくるんである。
3,好奇心旺盛であること
何に対しても好奇心が旺盛で勉強好きな人は、自分の物差しが広がっていく
人を観る尺度も広がるということは、人を深く理解できることとなる。
相手よりも自分の物差しが小さかったら、相手の考えのすべては見抜けないからだ。
やがて好奇心は知恵に変わり、その経験は体験を経て、貴重なノウハウに転化する。
やがて、目の前の森羅万象、すべてのものに真理が隠されていることに気付くのである。
さて、この三つの要素を兼ね備えた経営者は必ず成功すると、かの船井先生は仰った。
私もそういう眼で、この地域社会の経営者のみなさまと接してきたのだが、
それはまさに黄金律であった。
成功されている社長様はみんなこのタイプなのだ。
成功しても驕らず、いつも謙虚で人に優しいし、何事にも研究熱心で勉強好きで好奇心に眼がキラキラしている。
そんな皆様から親しく薫陶に授かってきたのも有難い。
いやはや、いいお客さまに囲まれて、私はなんて幸せなことだろうか・・・・。