週末の好天気から一変して、
この三日間は雨模様でありました。
でもこの時期の雨には、長い間忘れていた、
どこか懐かしい匂いがします。
それは、あるいは猫柳の蕾
さらには寒梅の蕾
鼻先を掠める、少し暖かいような気もする風
そう、春の足音が
段々と近づいてくる実感
あるいはその体感
春は来ぬと
目にはさやかに見えねども
雨の音にぞ
驚かされぬ
あと10日も経てば自然界が冬眠から覚めて動き出します。
いはゆる啓蟄の候
そしてこの時期を一番如実に表している美しい言葉
「三寒四温」
四季が巡り来る日本の国の
侘びと寂び
齢を重ねるとそんなものが
とても懐かしく見え始めて
ちっちゃなことにも泣いてしまうのである。