風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

朝になれば

2011年06月29日 23時59分59秒 | 風竿日記

どんなに暗い闇の中でも、

やがて朝がくれば太陽が輝いて、

すべては動き始めるものだ。

明けない夜はない。

やまない雨はない。

曇る日もあれば照る日も必ずある。

神様は人が背負いきれない荷物は持たせないもの。

あなたならきっとやれる筈だ。少なくとも私はそう信じている。

そう云って、商売がうまくいかないお取引先を励まし続けてきた。

『あん時のあんたの励まし、心に響いたバイ。』

『よーしもう一回頑張ってみるか・・・・。心底そう思ったとバイ。』

『その気にさせてくれたから、今があるとバイ。』

20年来のお付き合いのあるお客様と、久しぶりに街でばったり出会った。

そんなYさんも後継者が居なくて、商売は半ば廃業状態、今や年金暮らしなんだそうだ。

世の中の変化が激し過ぎて、もはや一年一昔という時代。

どこを見ても景気のいい話は聞かれないご時世。

20年前、「にっちもさっちも」いかなくなったYさんと夜を徹して再生計画を話し合ったことが思い出された。

資金をご融資するのが仕事の私、でもけして恰好つけていう訳ではないが、

いい時ばかりではないのがこの世の常なのである。

絶好調より不調の方が圧倒的に多いものだ。

『明日の手形が落とせんとバイ・・・・・。どうすりゃヨカろうか・・・・。』

そんな修羅場に何度も立ち会ってきた。

融資も一杯一杯の先には、一緒になって悩んで、励ます位しか出来ないものだ。

そんな貴重な経験をさせて頂いてきて、生意気な腕白坊主も、少しは世間様の厳しさ、

辛さ、人間の哀しさと優しさというものが判ってきたのだろうか。

思えば、仕事柄延べ3万人くらいのお方と会ってきたであろうか。

泣き笑いしつつ、色んな人間模様を間近で見させて頂いた。

成功も多くの失敗も見てきた。

すべてお客様から教えられた。

我以外皆師也

そして実はこれが私のかけがえの無い宝物なんである。

雨ふらば雨は嫌だと 晴れたらば眩しすぎると云う神の声

 

好きな人難しいことを云う人嫌いな人難しいことを云う人

 

朝露の一滴の中 真実は結晶のように回る小宇宙