武雄商工会議所異業種交流会6月定例勉強会に出席
今回の講師は佐世保市に本社のある株式会社堀内組さん
年商40億円という地場ゼネコンさんで、下の写真「アルカスSASEBO」を施工されるほどの建設業者さんが何故、新規事業に命がけで参入しておられるのか
同社の「新規事業推進室」室長吉井重忠さんが熱血講師役で詳しく、そしてノウハウを惜しげもなくオープンにされて解説されました。ノウハウを堂々と公開されるのは、余程の自信がおありなんだと逆に恐縮して思わされましたよ。
同社の山下功三社長は先細りの建設業界にあって今までのスタイルを維持するのは座して死を待つことに等しいことと、仕事が減ったからといって従業員をリストラしたり路頭に迷わせる訳にはいかないと、農業分野へ活路を求められました。
長崎FA(フロンティアアグリカルチャー)の設立がそれです。
しかし初めは無農薬農業に挑戦されたのはいいが、すべて失敗の連続、異分野の難しさを嫌というほど味われたのだそうです。
しかし失敗を良薬にされ、それをノウハウに変えられた今、新たなる挑戦は確かな果実を実らせようとなさっておられるのです。
付加価値の高い果樹作物に活路を見出されて取り組んでこられたのが、ブルーベリーなんであります。
同社のビニールハウスでは鉢植えのブルーベリーが出荷を待っています。
このブルーベリーに付加価値加工という魔法をかければ・・・・
このほかに地元の洋菓子屋さんと共同開発で、ブルーベリーを素材としたスイーッの開発にも力を入れられて、「シュークリーム」「ブッセ」「パウンドケーキ」「生チョコ」「生キャラメル」果ては「カステラ」まで商品化されていて、これが実に旨い(風竿がんこ堂・試食済)
この方が熱い吉井室長さん・・・某銀行OBで私と同じ金融マンらしくないお方
地元農業者との連携、加工業者との連携をビジネスモデルの柱とされているところが実に素晴らしい・・・もはや地域社会において一人勝ちはルール違反なのだ
やっとブルーベリーの生産と商品化の目処が立ち、次はマンゴーとオリーブに着手され、後は販路開拓が課題というところ・・・・・。
商品は売れてナンボなんであります。そこでわが田舎信用金庫の出番到来
毎年私たちは東京ビジネスサミットに「佐賀長崎肥前夢街道」という地域ゾーンにたくさんのブースを出展してます。
東京お台場のビッグサイトで開催されるこのビジネスサミットは、バイヤーさんを中心に二日間で約3万人の来場者があり、出展企業も1000社近いという、日本最大のビジネス見本市なんであります。上の2枚は昨年の風景です。
今年は11月4日・5日開催されますが、今出展企業を募集中なのです。
経営とは環境変化対応学であります。ダーウィンの進化論に表されているとおり、強い種ではなく、環境の変化に対応の出来た種だけが生き残るのであります。
今回の勉強会は、ご縁のあるお取引先の建設業の方々にも特別にご案内を差し上げたのですが、誰もお見えになりませんでした。席も準備してたのに・・・。
氷河期は近づいているのに、マンモスは気づかないで死んでいきました。
少なくとも気づいているならば、せめてあらゆる可能性を検討はすべきであります。そしてそれは体力の残っているうちにしか出来ないことを講師も力説されました。
東京ビジネスサミット2007年「田舎信用金庫のブース」風景です
少し傲慢な言い方となりますけれど、感じたら動こうよ。