わが田舎信用金庫第58回目の総代会でした。
そして58年間も、変わらずに支えていただいたことを、改めてお客様に感謝する会が総代会なのでもある。
田舎信用金庫とは不思議なご縁を感じている。私がこの世にオギャーと誕生した年から、この信用金庫もこの地で頑張ってきたのだ。
毎年私の年齢と同じ回数の総代会が開催されてきた。
そしてわが田舎信用金庫は、晴れて「九州ひぜん信用金庫」と名称を変更することとなった。もちろん来年の2月15日からのことではあるが・・・・。
その意味では田舎信用金庫の名称での歴史は、58回目の総代会が最後となるんである。しかし感傷にふける暇などない。
新しい道を踏み出したのだから、力強く前進するのみである。
平野重徳先生の仰る、温故知新ではなく温故創新なんである。
言葉の意味の違いはその主体性にある。古きを訪ね新しきを創り出すのであるから、より主語は自分に近くなろうというもの・・・・。
この地域社会にのみ生息する植物が信用金庫である。餌場がなくなれば平気で居なくなってしまう動物ともいえる広域営業型のメガバンクや地銀とはちょっと違う。
私たち信用金庫はこの地域にしっかりと根を張り巡らして、この地で生きていくしかないのである。
そしていつも自問する「しっかりと根をおろしているのだろうか・・・?」
「この程度の考え方仕事ぶりでよいのだろうか?」
「分母はいつもお客様に置いているのか?」
「自分たちの都合でモノを考えてはいないか?」
謙虚に、お客様への感謝と我々の仕事ぶりに対する反省の日が、わが田舎信用金庫の総代会の日、である。
酒宴の席もあるが、とても重たいメモリアルデーでもあるのだ。