奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1357)

2020-05-11 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

平城宮跡の若犬養門を入った処からは、右に朱雀門、左に大極殿があり、その間の遠方に笠置山が見えている。5~10分間隔で疾駆する近鉄奈良線の特急/快速急行/京都市地下鉄の車両を眺めていると、鉄道ファンならきっと一日中でも飽きないだろうと思った。-----

平城宮跡/玉手門を西へ出て、平城宮跡の外周道路を渡ると、“かんぽの宿/奈良”があり、世界遺産/平城宮跡を探訪するにはとても素晴らしいロケーションである。-----

文化庁の古びた禁令札が目に付いた。“花火禁止”、“ゴルフ禁止”、“喫煙禁止”と書かれている。-------

平城宮跡の案内図を見ると近鉄奈良線が西から東に平城宮跡を横断している様子がとてもよく分かる。荒井正吾奈良県知事は何時の時か、近鉄奈良線を平城宮跡から外に追い遣って、内裏を静謐な空間にしたいと仰っている。移設の計画は近鉄電車側にボールを預けているのだとしている。-----

近鉄奈良線の新大宮駅を出てすぐから近鉄奈良駅にかけては地下化されているので、平城宮跡通過区間も地下化すれば良いと思うのだが、平城宮跡には多数の木簡が未だ未発掘で残っており、そうした木簡は地下水の豊富な地層の中でこれまで残ってきたものであり、安易に近鉄奈良線の地下化工事をするとその地下水位に変化が生じて自然の保管庫の中で保存されてきた木簡が損傷されるとの悪影響が生じると文化財保護の専門家から指摘/警告を受けている。------

荒井正吾奈良県知事はそれもあって、移設ルートは平城宮跡/南側の二条大路南/阪奈道路まで南にずらして、そこからは地下でも高架でもすきな方法で新大宮駅に連絡すればよいと云われている。------

高架橋方式は平城宮跡周辺環境の景観上余り好ましくないが、近鉄電車の車窓からの風景としては、平城宮跡が高架橋から遠望できるので、鉄道利用者にとっては悪くないだろう。一方、阪奈道路下に地下化する場合は、その地下深度設定に技術上の問題が生じるだろう。一つは秋篠川の地下区間、もう一つは京奈和道路(地下計画区間)との地下での立体交差が必要となる。------

奈良公園の鹿の落し物の嫌いな人にとっては、平城宮跡の散歩は清潔で楽しい。

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