奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2844)

2024-07-21 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「町内会~コミュニティから見る日本近代(玉野和志著・ちくま新書2024刊)」を読んだ。---------

玉野和志(たまのかずし1960生れ)氏は、東京都立大学(文学部)卒/東大大学院(社会学研究科)博士課程中退/社会学博士。東京都老人総合研究所/流通経済大学/都立大学を経て、放送大学(教養学部/社会と産業コース)教授。専門は都市社会学/地域社会学。----------

この本「町内会」の目次は次の通り。“危機にある町内会(町内会が消える/首都圏近郊の状況)”、“町内会の不思議な性質(町内会とは何か/町内会の特異性)”、“文化的特質か/統治の技術か(町内会=文化の型論/スープと味噌汁の違い)”、“近代の大衆民主化/労働者と労働組合/都市自営業者と町内会(明治地方自治制から町内会体制へ/明治地方自治制の動揺)”、“町内会と市民団体/新しい共助のかたち(グローバル化と都市自営業者層の衰退/町内会体制が持っていた可能性)”------------

この本「町内会」の内容紹介文は次の通り。時代遅れの遺物か/隣近所から日本社会の成り立ちを問い直す。加入率低下や担い手の高齢化により/存続の危機に瀕する町内会。回覧板/清掃/祭り/防災活動など/活動は多岐に亘る。そもそも参加は任意である筈なのに/全戸加入が原則とされてきた。この不思議な住民組織は/何時どのようにして生れたのか。それは共助の伝統か/其れとも行政権力の統治技術か。明治地方自治制/大衆民主化の時代から戦中戦後まで/コミュニティの歴史を繙(ひもと)くことで/この国の成り立ちが見えてくる。問題の本質を捉え再生の手掛かりを探るための必読書。-----------

玉野和志氏は、日本社会の成れの果てが町内会の現状を見る

と良く分かると/この本「町内会」に書いておられる。江戸時代の五人組(隣保制度)を明治政府も存続させたのではとも考えられる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする