奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その898)

2019-02-08 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「アベノミクスによろしく(明石順平著・集英社インターナショナル新書2017刊)」を読んだ。明石順平(あかしじゅんぺい1984生れ)氏は、都立大(法学部)&法政大学法科大学院卒で、弁護士である。労働事件や消費者被害事件を担当している。-----
「アベノミクスによろしく」は“ブラックジャックによろしく”を真似たタイトルで、人気の出たブログ版を新書化した本とのことである。-----
アベノミクスをデータで検証した本であり、類書は多いのだが、焦点を絞って、素人にも分かり易く書いてくれているので、他書にはない親切心と云うか真心を感じる本である。アベノミクスは当初の狙いを達成出来ないままに日銀の異次元金融緩和を続けているが、年2%の物価上昇に届かないままで、もはや引き返せない自転車操業の状態に突っ込んでいて、日本の将来は奈落に向かってまっしぐらの状態から脱する術(すべ)がないと書いている。あれば皆さんで考えないといけないとも書いている。“太平洋戦争の借金を帳消しにした預金封鎖と新円切り替えの手品を国民に強制するしかない処にまで来ている”とも巻末には書いている。-----
民主党は経済を知らなかったという非難はこの本を読むと妥当ではないと思うだろうとも、教えてくれている。要は、医療/介護/年金などの社会保障費の増大を抑制して、増税を行う必要があるのだが、選挙のたびに先送りになっているのは由々しき事態だと強調している。また、自民党は企業側の言い分を聞く政党だが、民主党は労働者の側の政党であったことを思い出しなさいとも書いている。自民党に任せるものだから、時間外ゼロ法やGDPのかさ上げなどのまやかしに騙されているのですよと説いている。
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