奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その792)

2018-10-25 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「科学者はなぜ神を信じるのか~コペルニクスからホーキングまで(三田一郎著・講談社BLUE BACKS 2018刊)」を読んだ。三田一郎(さんだいちろう1944生れ)氏は、プリンストン大学大学院博士課程を修了し、コロンビア大学、フェルミ研究所、ロックフェラー大学を経て、名古屋大学理学部教授となる。専門は素粒子物理学。現在は名大名誉教授。カトリック教会の助祭でもある。-----
「科学者はなぜ神を信じるのか」は、近代物理学の科学史を素人にも分かるように、丁寧に或いは言葉を選んで説明してくれている。数式を使っていないので本当には分かっている訳ではないのだが、分かったような気分にさせてくれる良書であろう。当代一流の科学者の発言を噛み砕いて紹介し、神を信じていたのではないかと解説を加えているが、読者にも判断させて呉れる趣向となっているので、必ずしもアインシュタインやホーキングが無神論であったとは思わないが、神を信じていたとも思えない。三田一郎氏はどの科学者も神を信じていたと思えるとのこと。科学と宗教を比べると議論そのものが曖昧となり、どう思うかはその人それぞれなので異なると思った。しかしながら、科学史としての記載内容は優れていて流石、一級の物理学者であると感心した。-----
ビューロクラートの多い公務員の職場でもこの本「科学者はなぜ神を信じるのか」は政教分離の常識として役立つことだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする