奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その781)

2018-10-14 08:15:00 | 奈良・不比等
「日本国史(田中英道著・育鵬社2018刊)」を読んだ。田中英道(たなかひでみち1942生れ)氏は、東大(仏文科・美術史学科)卒にて、ストラスブール大学(フランス)に留学し、国立西洋美術館を経て、東北大学に33年間勤務し、現在は名誉教授である。2001年より“新しい歴史教科書をつくる会”の会長を務め、2006年より“日本教育再生機構”顧問とのこと。----
美学の学究のようであり、美術作品に詳しくその分野で博士号を取得している。通常の歴史も美学的観点から俯瞰されているようで、社会科学・人文科学の視点をお持ちではないようである。それにも拘らず、研究分野の異なる素人考えは恐れ知らずと云うか、“つくる会”とも決別し、異端視されておられるようだ。「日本国史」は、そのような逆境の中でも諦めずに執筆活動で自身の存在を誇示されているかのようで何だか情けないお姿のように感じた。-----
奈良県など記紀万葉を観光資源としている地方公共団体の職員は、「日本国史」を戦前の皇国史観の教科書の亜流として入手して置くのも良いのかも知れないと思った。
コメント
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