21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

汝自身を知れーーー

2008年06月03日 08時45分45秒 | Weblog
ソクラテスの言葉に触発されて、私自身について考えてみました。私は誰ですか?

「あなたは誰ですか?」と聞かれれば、何と答えますか?
まずは名前でしょうが、別に名前が変わったところで、私が私であることには変わりない。名前は記号であっても、私の正体ではないでしょう。それこそ、納税者番号を答えているようなものです。

次は職業でしょうが、私は別に天職についているわけではないですし、暇つぶしにブログを書いているからと言って「作家」と言うわけでもないでしょう。ほとんどの課題は、計画的に努力をして乗り越えてきたので、転職しようと思えば、どんな職にも就くことができると思います。かと言って、今の職が天職でもなければ、これからなってみたいと思っている職業があるわけでもありません。とりあえず、ソクラテスの言葉を思い直してみている私は哲学者です。(笑)

趣味は? 今の私の趣味は、今の私を語るのに相応しいでしょう。趣味にはその人の現状が現れるものです。だからこそ、私の深層・普遍的な面を考えた時、趣味を語ることは間違っていると思います。

あと、出身地でも行ってみますか? 確かに、生まれる場所が違えば、私の人生はかなり変わったものになっているだろうと思いますが、私の故郷はどこでしょう。母が出産した産婦人科がどこにあるは知っていても、引っ越しも何回か経験しましたし。どの場所での経験が今の私に最大の影響を与えているのでしょうか? 関西弁も話せますが、かと言って共通語を話せない訳はないですし、言ってしまえば英語も話せます。

私は両親の子供で、祖父母の孫です。彼らの内、もし戦争とかで誰かが死んでいれば私は絶対にここにいません。とう言う意味で、私は幸運な人間ですが、同じぐらい幸運な人間は日本中に無数にいます。また、同じように私と同じぐらい不幸な人も無数にいるでしょう。そして、私より幸運な人も不運な人も世界中にあふれています。人を助けたことも、人に助けられたことも沢山あります。そして、一人でさみしい思いをしたこともあります。私の祖先の中には、大成功をおさめた方もいれば、大失敗をした方もいると思います。それこそ、豊臣秀吉の父は乞食で、本人は天下人で、子供は殺されています。人それぞれ、先祖もそれぞれです。

年齢は、儒教の年功序列が影響力を持っている社会でしか意味を持ちません。年齢では世界での私の位置を語れないのです。誕生日も私を語る一つのものですが、地上に60億人いる内、誕生日が同じ人は2000万人近くいます。そして、血液型の場合15億人は同じ血液型を持っていると考えて間違いないでしょうし、星座・干支では5億人と一致するはずです。「これが私だ」と言うような明確さは出てきません。


私は誰ですか? 今までの長い人生で、私は私を分かっていません。おそらく今後も、死ぬまでには自分自身が誰かわからないでしょう。まぁ、それで良いです。考えるのも面倒くさい。そして、ここで面倒くさいって思っている私は、「今」の私であって、「明日」の私はわかりません。

あなたは誰ですか?

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