21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

イラク政策・どうせお金をかけるなら、、

2006年12月26日 07時58分50秒 | Weblog
 お金さえあれば大体どんな事でも出来るもんだ。(かと言って、小額じゃどうにもならない事が多いが)イラク戦争では、アメリカだけで40兆円近く使っている。日本やイギリス等多国籍部隊の出費、国連からの支援も含めれば、相当な額になっているはずだ。にもかかわらず、イラク情勢には改善の兆しが見られない。まさか使っているお金が足りないと言う事はないだろうから、きっと使い方が悪いのだろう。

 まず、米軍がいた所で治安が安定化しないような所からは撤退するべきだ。もし’住民を守る必要がある’と言うのなら、安全な地域にもう1つ街を作ってしまって、そっちに住民を移動させれば良い。紛争開始後、多くの人が失業したと言われているぐらいだから、「街の建設」による仕事の創出はきっと喜ばれるに違いない。短期的には建設関連の仕事の増加が見込め、長期的には、警察官、救急消防員、教師等を含む「公務職員」が必要になってくるはずだ。当然、”治安が安定した街”を人工的に創りだす事が出来れば、市場、ショッピングモール、娯楽施設も誕生するし、民間企業が事務所を構える例も増えてくるはずだ。多国籍企業のイラク進出も容易になるかもしれない。 また、歴史の無い街を人工的に創り上げる事で、根深く残る民族間慣習の対立も(その街の中では)抑える事が出来るかもしれない。古い慣習を脱ぎ捨てる過程で、新住民達が新しい政治慣習として民主主義を採用してくれるかもしれない。
 紛争地帯から兵士を撤退させる事で、米軍の犠牲者数を減らす事が出来るだろうし、テロリスト予備軍である失業者を吸収できれば、治安の安定化ももっと容易になるはずだ。どこの国にも、インフラが整った地域とそうでない地域がある。バクダッドの再建を見捨てて、新首都の建設に目を向けても良いのではないか。イラクの南部地域を建設場所として選べば、この都市そのものが油田を守る為の防波堤;軍隊の活動拠点として機能し、石油輸出から得られる資金が得られるようになるかもしれない。もしテロリストが攻撃の視点を新都市に移してくるのなら、(それはそれで)他の地域が安定化する分、いい話だ。

 さらには、イラク北部にダムを建設して、国内河川・水の供給を完全に制御する。これは上下水道の整備にも役立つ。人は水なしには生きられない。都市ごとへの水の供給を調整すれば、人の移動を簡単に制御でき、支配権を確立できる。これは北部での紛争を激化させるかもしれないが、安定しているタミル人地域を基盤とし、北部にも避難してきた住民用の都市を主導的に整備する事で対抗できる。テロリストは街に入り込めなければ、砂漠を戦場にせざるを得ない。その遮蔽物の無い砂漠での戦闘こそが、米軍の最も得意とする所である。。。。。(無線飛行機プレデターで爆撃すれば良いだけだし)

 わざわざ、敵が得意とする戦場に入り込んで行く必要は無い。相手を引っ張りだしてこれば良いのだ。

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