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「インフレ」と「円高」と「金融政策」

2011年04月07日 19時47分13秒 | Weblog
ユーロ安が進んでいた時期があった。
ポルトガル、イタリア、ギリシア、スペインが財政上の問題を抱え、国債金利が急上昇したのが原因だ。

キャリートレードが一般化するのに合わせて、「金利高=通貨高」が常識のようになったが、「金利高=通貨高」を証明するような経済理論は存在しない。ここ数年間だけ、特定の数カ国の通貨だけが、偶然に「金利高=通貨高」になっただけだ。



日本で財政悪化が進み、国債金利が上昇しても、それが「円高」につながるのかどうかは分からない。
インドネシア、韓国、アルゼンチン、ロシア等々の例を考えると、国債金利の急激な上昇は「円安」につながる。



金融危機で、量的緩和策を実行している時はインフレ退治が出来ない。って考えも思い込みだ。
「金利政策⇒量的緩和策」と思い込みがあるようだ。が、金利政策と量的緩和策は完全な別物だ。

量的緩和は流通通貨の「量」に注目したものである。それに対して、金利政策は資金の「質」をコントロールするものだ。

量的緩和策として大量の現金を市場に供給しつつ、インフレ退治として政策金利を引上げることは、可能だ。

資金の「量」は制限しないで、金利を引き上げることで資金が流れ込む市場の「質」をコントロールすることで、インフレを一定程度抑えることが出来る。

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