21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

自社株買い~~~

2008年03月18日 21時52分30秒 | Weblog
 実業の増収増益を受けて、自社株買いに資金を回す企業が増えている。にもかかわらず、それが株価上昇にはつながっていない。みたい。日本銀行の為替介入が円高阻止の影響力を持たないように、企業の市場介入も影響力が弱いのかもしれない。~~~

 先週の日本経済新聞を参考にすると、2月だけで、トヨタ;1194億円。NTTドコモ;499億円。アステラス;386億円。大和;234億円。日産;207億円。。。と5社だけで2500億円超の金額が市場に入っているのに。全体では、この3ヵ月間に、一兆円近い額の自社株買いが行われていることになる。
 東証上場企業の時価総額は450兆円程度。ちょっと足りないか?

 東京では円高の影響が強く出ているが、NYでは金の価格が上昇している。19世紀に$1=1オンスで始まった金本位制の終わりから、ニクソン・ショックがあって、21世紀に遂に1オンス=$1000を突破した。。。。よ。「金」の歴史は勉強してみると面白いよ。

 昨日のアメリカでは、株高・債券高・金価格上昇・・・・と明らかに「金余り」の傾向を示していた。FRBが利下げをしたからかな? その逆に、日本では株安・債券安・・・と明らかに資金不足に陥っているように見える。
 不思議なのは、これが「円高」と共に起こったこと。単純に考えれば、「円高=資金が日本に流れ込んでいる・アメリカから資金が流れ出している」と言うことになるのに、株式・債券・商品市場の動きには、その兆候がまったく見えない。と言うことは、「アメリカに莫大な資金がある」ことになる。その金庫からあふれ出した金が、ニューヨークで株価を上げ、債券価格を押し下げ、米$安を招いている。ってことだ。。。。。逆に、日本にはどこかに資金を吸い取ってしまうブラックホールがあることになる。このブラックホールが、どこにあるのか分からない。市場に出てきていない以上、タンス預金か金庫の中でしょ?  日本銀行が金利を1%まで上げてくれれば、資金を遊ばせているのを嫌がる個人投資家が、この資金が市場に放出してくれるでしょう・・・・って、日本には公定歩合を調整できる中央銀行はあっても、、、その中央銀行には総裁がいなかった・・・しまった、しまった。。。日本の官製不況はもうしばらく続きそうです。

 アメリカにある超流動資金の蛇口は、金利を大幅に引き下げ(た・る予定の)FRBです。日本銀行がデフレ・スパイラルを断ち切るために過剰流動性を演出した時に、信用不安から供給した資金は国内に留まらず、海外に出て行きました。そして、日本ではデフレも止まっていません。www
 それと同じことがアメリカで起きていると考えるのが妥当でしょう。FRBが市場に供給した資金はアメリカの信用不振から、海外に流失しているのです。それが米$安の元凶です。ガーン 簡単には収まらないでしょう。か?

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