21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

日銀総裁不在~~~

2008年03月19日 14時30分33秒 | Weblog
 戦後初・日銀総裁が不在になりました。

が、日本株は高騰しています~~~。日銀なんて無い方が良いのかもね。。。とりあえず、総裁候補を承認しなかった民主党は運が良いみたいだね。
 まぁ、日本株が既に下げ止まっていた可能性もあったけど。


 中央銀行は何のためにあるんだろうね??? 昔は‘通貨価値の安定化が仕事だったけど、変動相場制になってその仕事は無くなった。今は‘インフレの制御が仕事らしいけど、、、、そんなのできるわけないじゃん。


 世界中の中央銀行の中で現実に、インフレ制御を成功させている処はあるんですか? A.無いです。
 
 アメリカFRBは利上げを頑張りましたが、結局、インフレ抑制・景気過熱の防止に失敗して、サブプライム・バブル崩壊を招いてしまいました。
 ヨーロッパ中央銀行は、インフレ抑制はうまくやっているようですが、EUのインフレ率は低すぎます。完全に、インフレ抑制のために、経済成長を犠牲にしています。将来への不安が消費者心理を冷え込ませているために、インフレ率が低いだけです。
 日本銀行場合はさらに悪いです。インフレ制御どころか、日本経済はデフレに陥っています。「インフレの抑制」と言う意味では大成功ですがーーー「経済の安定的成長をため」にインフレを制御したいのであって、「インフレの抑制のため」に経済成長を犠牲にしちゃいけません。。。。。不況って言うのは最悪です。
 オーストラリア・ニュージーランドの中央準備銀行は、完全にインフレに遊ばれています。現在4%前後のインフレ率を3%以下に抑え込むために、政策金利を8%手前まで上げていますが、意味をなしていません。政策金利が高すぎるから、銀行の貸出金利・債券の発行コストが上昇していて、企業が生産設備への投資額を抑制しなければならない状態に追い込まれています。つまり、価格が上昇しても、企業側が生産量を増やせない状態です。好景気の中の、消費者の旺盛な需要に対して、企業側は供給を増やせずにいて、インフレが収まらない状態です。。。。金利をただ上げるだけでは、インフレは抑えらないみたいです。

 「財政と金融の分離」の名目もと、中央銀行は「金利の調整」だけでインフレ制御を行わなければならないが、そんなことは不可能だ。ろうか?

 低すぎる金利は過剰投資を招き、バブル経済や企業経営効率の悪化・倫理崩壊を引き起こす。高すぎる金利は投資効率を悪化させ、研究開発・設備増強へ資金が回らなくなる。そして、不景気の時にはどれだけ金利を下げても、信用不振から資金の流動性が回復しない。そして、好景気の時には金利を段階的に上げれば上げるほど、早めに金利が低いうちにローンを組んでおこうと思う人が出て来て、市場が過熱する。
 0%以下が合法的な選択肢でないのなら、中央銀行が選択できる金利幅は0~6.5%前後までと言うことになる。だろう。現状のNZ・オーストラリアの7.75%が市場にどんな影響を及ぼしているのか、検討が必要だが。


 とりあえず、株式市場を見る限り、日本経済のためには日銀総裁は不在のままの方が良いみたい・・・・・?????

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