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株価予測は、なぜ当たらないのか?

2016年01月19日 10時21分39秒 | Weblog
 雑誌やネット記事を読んで株式投資などを始めてみたものの、株価が記事の予想通りに動かず損失を出した人も多いだろう。


 なぜ株価予想は当たらないのか?
←この質問は、根底から間違っている。 世の中には、何万人も株価を予想して記事を書いている人がいて、何万通りもの株価予想がある。 同じ銘柄に関して、上昇を予想している人もいれば、下落を予想している人もいる。 両方とも、常に「論理的な」説明でそれぞれの株価予想を裏付けている。


 問題は、なぜ外れる株価予想を「自分が信じてしまう」のか? である。
上昇予想にしろ、下落予想にしろ、論理的な説明がついている。ただ一方は現実的な論理で、もう一方は机上の空論だ。 なぜ自分は机上の空論を信用してしまうのか? それを考える必要がある。

 大衆誌にしても同じだ。 常に上昇を予想する記事もあれば、下落を予想する記事もある。にもかかわらず、なぜ自分が間違った予想記事を信じてしまうのか? を考える必要がある。

 株価がバブル状態になると、本屋の店頭には上昇を予想する雑誌しか並ばなくなる。 これは、下落を予想する記事がなくなるからではない。 下落を予想する雑誌を「本屋が」並べなくなるからである。 なぜ本屋は「下落を警告する雑誌」を並べないのか? それは、その雑誌が売れないからである。 なぜ「自分は」下落を警告する論理的な説明を読みたくなくなるのか? そこを考える必要がある。



 リーマンショックにしろ、東日本大震災にしろ、その危険性を警告する人は以前から大勢いた。 しかし、政治家は警告に耳を傾けないし、警告に耳を傾けた政治家は選挙で勝てない。
 有権者は、なぜ論理的に現実の危機を訴える政治家を落選させ、机上の空論で世論を煽る政治家に投票するのだろうか?

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