21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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超インフレ+超円安

2006年12月08日 21時51分05秒 | Weblog
 日本銀行が札を大量発行して、超インフレ/円安を起こすことに何か弊害があるのだろうか?私には何も思いつかない。
少なくとも、貨幣の価値が下がればその分だけ単純な税収の金額が増え、日本政府は国債の返済を楽に実行できることになる。さらに、通貨の流通量が増えれば経済は活性化されるだろうし、円安が進めば日本の経済の中心を支えている輸出系製造業企業は利益を上積みできるだけでなく、他の発展途上国に比べて製品の価格競争力でも抵抗力をつけることが出来るようになる。
 気になる点は日本の輸入能力だ。日本円の価値/信頼が下がってしまえば、日本は円で海外から物を買うことが出来なくなってしまう。主な問題点は「食糧自給率」と「化石燃料の輸入」だ。既に30%を切っている日本の食糧自給率では、もし海外からの輸入が止まった場合、ただ単に食生活に変化が訪れるだけでなく、かなりの広範囲で飢餓が発生する可能性がある。さらに99%を輸入に頼っている化石燃料の場合、エネルギーの供給無しには日本人の生活/経済は立ち行かない。

 しかしながら、まず、日本には莫大な食量備蓄がある。古米/古々米を活用すれば実際に飢餓が訪れる可能性はかなり低くなるだろう。さらに、燃料備蓄精度が日本のエネルギー供給の地盤を支えるはずだ。その上に、日本銀行/政府/企業/個人を通じて、日本人は大量の外貨資産を持っている。単純な外貨準備高だけとっても約100兆円あり、日本人の輸入額を3年以上支えることが出来る。(三年経てば、短気的に起こったインフレ/円安の後遺症は解消している)
 さらに、日本の貿易黒字高は年間10兆円を超えており、投資収益による海外からの同額程度が見込めている。超インフレ/円安後でも輸入のための外貨を確保することは難しくないはずだ。(但し、資金の流れを円滑に保っておくための金融制度が絶対に崩壊しない必要がある。)

さて、日本政府は円を大量発行して意図的に超インフレ/円安を起こすことを何故しないのだろうか????

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