21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

バブルの遺産、

2008年06月03日 08時47分20秒 | Weblog
日本の平成バブルの崩壊は「後悔」と「平成不況」以外の遺産を何も残さなかった。残ったのは、不良債権と地方で乱開発された自然環境、それに維持費ばかりかかる公共施設である。そして、企業のみならず公共団体も負債を隠していたために、資産価格が再投資に適するレベルに下がるまで時間がかかり、不況が長引いた。

フリードマンの「フラット化する世界」によると、アメリカのITバブルの崩壊では地下に施設された大量の光ファイバー・大容量の情報通信インフラが遺産として残り、再投資も受けて、その後の経済成長の基盤となった。

将来、2007年のサブ・プライムローン・バブルの崩壊では何が遺産として残った、と言われるのだろう。単純に考えれば、アメリカ全土に建設された大量の「住宅」と言うことになる。国境にフェンスを建設しようとしている現状では無意味だろうが、アメリカの移民政策が変った場合、空家として残った大量の住宅が移住者の受け入れ基盤として力を発揮して経済成長を助けるのではないかと思う。すでに住宅価格は十分に下がりきり、再投資に適する価格になろうとしている。空っぽになった住宅街丸ごとを買いたたき、設備を整理し直し、移住者に合うように改装し(日本人向けの大きめのバスタブ? 中国人向けのキッチン? インド人向けの大部屋?)、売り出せばよいのである。電気代を抑えるために、太陽電池・風車をつけたり、インターネットの回線を強化したり。郊外にあり、ガソリン代が高騰した(と言ってもガソリン税が無い分、日本よりも欧州よりもかなり安いが)ために、通勤者には向かないというのなら、老後過ごそうとしている大量の超裕福・中高年を対象にすれば良いのである。

アメリカ経済の景気回復は08年7月に始まる。

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