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量的緩和政策「出口戦略」の幻想

2015年12月21日 13時15分41秒 | Weblog
 異次元量的金融緩和政策として、日本銀行が大量の国債を買い上げている。
この買い集めた国債は保有し続ければ良いのであり、償還分も埋め合わせる形で買い足せばよい。

 永遠に保有し続ければ良い。 インフレ率が上振れし始めた時のみ、市場から資金を回収する目的で金融機関に買い取らせればよい。 インフレ率が低空飛行を続けている間は、国債の売却は考えなくてよいのである。

 量的緩和政策に出口戦略は必要ない。 緩和規模の増減は調整する必要があるかもしれない。しかし、日本銀行の金庫に積み上げた国債を売却するタイミングは考える必要がない。 売却をしなくてよいのである。


 「出口戦略」なる幻想に囚われて、金融緩和規模拡大が停滞するのであれば、白川総裁時代の日本銀行に戻ってしまったことになるだろう。

 「狂乱物価」は杞憂であり、「金融緩和出口戦略」は幻想である。




 もし市場から資金を回収する必要が出てくるのであれば、その時に市場が教えてくれる。「市場との対話」を続けていれば、過剰に心配する必要はない。
 量的金融緩和政策に出口は必要ないのである。


FRBも、ECBも、スイス中央銀行も、中国中央銀行も国債売却のタイミングなど考えていない。考える必要がないからである。

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