21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

最近の高校生

2010年10月15日 21時08分44秒 | Weblog
最近の高校生はマジメに生きている。感心する。

と言うのも、
2010年8月5日付・日本経済新聞2面で紹介されていた、一橋大学経済研究所の試算がある。


今の社会保障制度が将来に渡ってずっと変更されずに続くと仮定して、生まれてから死ぬまでに、年金とか医療保険、税金をどれくらい払って、どれくらい貰えるのか、と言う話。


今の60代だと、生涯で支払う金額が約1億4700万円。平均寿命まで生きたとして、貰える金額が約1億8700万円。差し引き4000万円分の得をする計算です。
うらやましいね。


20歳未満の人、今の高校生とかだと、
一生の内に約2億100万円を税金云々で支払っても、社会保障給付・年金とかで戻ってくるのは約1億1800万円。つまり、約8300万円の支払超過になる。
例え話として「制度変更が無ければ」と言う仮定の試算です。

運良く、新卒22歳で就職して70歳で定年退職できるとして、労働期間は48年。支払超過額は8300万円。
つまり、年間173万円の支払超過。月々に直すと約14万円。

頑張って働いても、毎月14万円も負債に消えて行くとしたら、俺なら働いていられない。

と言うか、俺がもし現役の高校生だとしたら、学校の授業をサボってデモ行進でもするね。

彼らが就職するときに、大卒の初任給が22万円前後だとしたら、毎月8万円前後しか残らない計算になる。ギリシャとかフランスであったみたいに、暴動が起きるべき状況だと思う。


それにもかかわらず、(フランスでの暴動に比べて)大した問題も起こさずにマジメに生活している日本の高校生は偉いよ。

ただのバカとも言えるけどね。



試算の内容は、大まかな話として、
今の現時点で、40代以上なら貰える額方が大きくて、30代以下なら支払う額の方が大きい。と言う結論。

発表の目的としては、「だから早く、この不平等な年金・保険制度を改正しようよ」って話です。が、今の政治を見るとちょっとキビシイよね。

それにもかかわらず、おとなしくしている高校生は偉い。と言うか、バカか?







一発逆転、日本の労働人口が毎年100万人ずつ増えてくれれば、制度変更が無くても問題解決!