高田郁 『あきない世傳 金と銀 二 早瀬篇』
幸は、相次いで父親と兄を亡くし、大坂天満にある呉服商「五鈴屋」で奉公に出て、女衆として働くことになる。
父親が学者だったこともあるのか、学問に対する好奇心があり、周囲は幸の賢さ、聡さに気づいていく。
そして、前巻ではこれだけはやめて欲しい!と願った、五鈴屋の総領息子である徳兵衛の後添いに幸の名が上がる…
徳兵衛は商才もなく、遊んでばかりいて、前の嫁も離れていってしまうほど、どうしようもない人なのだ。
二巻にして、怒涛の展開。
面白かった~
もったいないなぁ、と思いつつ、一気に読みました。
知識を盛大に身につける。
知識という蓄えがあってこそ、商いだけでなく、生き抜くための知恵が生まれる。
番頭が幸に伝えた言葉。
幸が少しずつ知識を得て、周囲の者が幸の聡明さに気づいていく様がこちらもとても嬉しくなります。
早く次も読みたいなぁ。