自由に気まま生活

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高田郁 『あきない世傳 金と銀 二 早瀬篇』

2016年08月24日 | 読書

高田郁 『あきない世傳 金と銀 二 早瀬篇』



幸は、相次いで父親と兄を亡くし、大坂天満にある呉服商「五鈴屋」で奉公に出て、女衆として働くことになる。
父親が学者だったこともあるのか、学問に対する好奇心があり、周囲は幸の賢さ、聡さに気づいていく。

そして、前巻ではこれだけはやめて欲しい!と願った、五鈴屋の総領息子である徳兵衛の後添いに幸の名が上がる…
徳兵衛は商才もなく、遊んでばかりいて、前の嫁も離れていってしまうほど、どうしようもない人なのだ。

二巻にして、怒涛の展開。
面白かった~
もったいないなぁ、と思いつつ、一気に読みました。


知識を盛大に身につける。
知識という蓄えがあってこそ、商いだけでなく、生き抜くための知恵が生まれる。

番頭が幸に伝えた言葉。

幸が少しずつ知識を得て、周囲の者が幸の聡明さに気づいていく様がこちらもとても嬉しくなります。

早く次も読みたいなぁ。

ダリ展

2016年08月21日 | 国内おでかけ

週末、京都市美術館へダリ展を観てきました~



スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団、国立ソフィア王妃芸術センター、アメリカのサルバドール・ダリ美術館
からの作品です。

以前、東京で空き時間が出来た時に、たまたまダリ展を観たことがあります。
その時と同じような感じなのかな?



音声ガイドを聞いていると(ガイドは竹中直人さん~)、

ダリは最初からダリではない

と。
確かに初期作品は普通(普通ってなんだろう?って感じですが)でした。

そして、段々ダりになってきます。

ダリと言えば、シュルレアリスム。

シュルレアリスムとは、超現実主義のこと。
現実の上位に存在している概念で、無意識における心象風景を捉えるところに重きを置いている

そうです・・・

難しい。

難しいけれど、独創的な作品を楽しめました。

絵画だけでなく、彫刻、ジュエリーもありました。
多才ですねぇ。

ショップでは、これを買いました。



妙に、これに惹かれました。

鑑賞後、いつもなら寺社めぐりに勤しむのですが、
涼しい地下鉄を利用して、駅から近くて、あまり歩く必要のない本能寺、相国寺を訪れました。

それでも、暑かったー

ランチは、おばんざい。



いろいろ、食べれて嬉しい~

合間に、カキ氷



今どきのサラサラで、美味しかったー

何より、体が冷えた~

12345

2016年08月19日 | 日々

最近、歩数計を買い換えました。

いつものごとく、前の分を洗濯してしまったのです…

スマホでもいいかなぁー
と、ちょびっと思ったのすが、いつも持ち歩かないし、正確ではないので、
やっぱり、新しいのを買いました。

で、最近歩いています。

行きの通勤は電車ですが、帰りは歩いています。

2駅分です。

都会の2駅と、田舎の2駅は違います。

実家の2駅だと、隣の市に行っちゃいます(笑)


今日も歩いて帰ってきました。

ふと、歩数計を見ると、



12345歩!

縁起がいい(ような気がします)

結構歩いているなぁー
と思うのですが、でも、痩せないです。

もうちょい、頑張ります。

望月諒子 『大絵画展』

2016年08月18日 | 読書

望月諒子 『大絵画展』



ゴッホの絵画「医師ガシェの肖像」をロンドンのオークションで日本人が競り落とした。
その後、バブルがはじけ、担保として保管されているこの絵画を倉庫から盗もうと企てる者がいて・・

「医師ガシェの肖像」を巡る話なんですが、
前半は絵画はあまり出てこないし、登場人物がたくさん登場し、視点が頻繁に変わるからか、
なかなか頭に話が入らず、読み進めるのに時間がかかりました。

やがて思いもよらない展開へと繋がり出すと、面白くなってきました。

そして、真相が分かったって思ってからも、まだ話は続くのですが・・・


気になったのは「医師ガシェの肖像」の実際の状況。
調べると、日本人が競り落としたようですが、
やはり売却しているようです。
実際に目にすることは、出来ないようですが、
第2の「医師ガシェの肖像」があり、オルセー美術館に所蔵されています。

うーん、覚えてないなぁ。

この話は現実味のある話ではないですが、実際に眠ったままの絵画というものは
たくさんあるようですね。

もったいないなぁ。


田牧大和 『甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺』

2016年08月15日 | 読書

田牧大和 『甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺』



父の残した味を守る菓子職人の兄、晴太郎と、商才に長けた弟の幸次郎の二人が主人公。
舞台は江戸の菓子司、藍千堂。

二人は父親が営んでいた百瀬屋を、両親の死後、叔父から追い出されてしまう。
その後、職人の茂市と共に、藍千堂を開いている。
叔父の執拗な嫌がらせにも負けず、二人はお互いに補いながら、店を守っていく。


面白かった。
初作家さんでした。

主人公二人も性格は違うけれど、とても魅力的に描かれているのに加えて、
他に薬種問屋の伊勢屋、同心の岡もさりげなくだが、二人を助ける様がいいです。

なにより、和菓子の描写がとっても美味しそうでした。

最初に出てきた、美味しい柏餅が食べたいなぁ。

続編あるのかな?
是非読みたいです。

山の日

2016年08月11日 | 日々

今日は山の日でお休みでした。

お盆休みがない会社なので、中途半端な時に祝日が出来たなぁ・・・

作るのならば、6月に欲しかったかなぁ・・・

と、歓迎はしていなかったのですが、結局明日を有給を使うことになり、
4連休となりました~

今日、実家に帰ってきました。

日中は毎日毎日、すっごく暑いのですが、今日の夜は過ごしやすいです。

すこーしずつ、過ごしやすくなってくるのかなぁ。(と思いたいです)

坂木司リクエスト!和菓子のアンソロジー

2016年08月07日 | 読書

坂木司リクエスト!和菓子のアンソロジー




坂木司さんの呼びかけで、和菓子をモチーフに、10人の作家さんが書いた短編集。

坂木司「空の春告鳥」
日明恩「トマどら」
牧野修「チチとクズの国」
近藤史恵「迷宮の松露」
柴田よしき「融雪」
木地雅映子「糖質な彼女」
小川一水「時じくの実の宮古へ」
恒川光太郎「古入道きたりて」
北村薫「しりとり」
畠中恵「甘き織姫」

4人が初作家さんでした。
アンソロジーならではですね~

以前、同じシリーズの本屋さんバージョンを読みました。
良かったので、次は和菓子バージョン。

坂木さんの「和菓子のアン」の番外編が読めて嬉しかったし、
ミステリが織り交ぜられている作品もあり、楽しく読みおえました。

元々和菓子は好きですが、おはぎがすっごく食べたくなりました~

デトロイト美術館展

2016年08月04日 | 国内おでかけ

先日、創立記念日でお休みでした。

大阪の天王寺にある、大阪市立美術館でのデトロイト美術館展へ絵画鑑賞へ行ってきました。



天王寺に到着して、先ず堀越神社へ参拝。
聖徳太子が創建した神社



「一生に一度の願いを聞いてくださる」パワースポットで知られているそうです。



一生に一度・・・

真剣に参拝しました。(今までも真剣に参拝してますが・・)


天王寺駅から離れると、



あべのハルカス~が見える。

そして、大阪市立美術館へ。



そこから見える、通天閣~



こういう角度から見るのは、初めでだなぁ、と思いながら、
中に入ります。
なんてったって、暑いです…



デトロイト美術館展の特徴は、全作品写真撮影がOK

デトロイト美術館では、写真撮影が許可されているということで、日本での開催でもOKにしたそうです。
確かに、海外では写真撮影OKは多いです。

ただ、大阪展では、7&8月の火曜日、水曜日、木曜日のみと指定されていました。

その中でも、SNS等への公開が禁じられている作品が一部ありました。

ブログに載せれる作品もあると思うのですが、考えるのが面倒なので、
止めておこう~

日本初上陸の作品もいくつかありました。

デトロイトは観光で行くことはないだろう、と思うので、良い機会でした。

印象に残っているのが、ゴッホが自殺する2週間ほど前(だったかな?)に描いた、「オワーズ川、オーヴェールにて」
力強いタッチだなぁと思ったのですが、何を想い描いたのかと思い馳せました。

ピカソ作品が少々多めでした。

音声ガイドを借りたのですが、原田マハさんの特別ガイドがありました。
どうやら、もうすぐ小説「デトロイト美術館の奇跡」が出版されるそうです。

楽しみだー

小説を読んでから、この絵画展を見たかったかも~

朝井まかて 『ちゃんちゃら』

2016年08月03日 | 読書

朝井まかて 『ちゃんちゃら』



身寄りの無い子どもが、庭師「植辰」の辰蔵に拾われて、「ちゃら」と名付けられ、
辰蔵の元で庭師の修業を続けている。

辰蔵の娘の百合や職人たちと共に、作庭に勤しんでいたのだが、
京都からやってきた庭師・白楊が現われて、辰蔵を何故か恨んでいるようで、
厄介ごとに巻き込まれていく・・


以前読んだ江戸時代の種苗屋が描かれた「花競べ」も面白かったですが、
庭師が扱われた今回の作品も興味深く読めて、良かったです。

ちゃらの庭師としての成長はもちろん、人情あり、恋愛ありの物語で、
読みやすかったです。

庭の仕組みや、庭を造る意味、庭に込める依頼主や作り手の想いが
伝わってくる作品でした。

中田永一 『吉祥寺の朝日奈くん』

2016年08月02日 | 読書

中田永一 『吉祥寺の朝日奈くん』



5作からなる短編集。

「交換日記はじめました!」

高校生の恋人同士が始めた交換日記が、ひょんなことから、色んな人の手に渡っていき、
その日記に綴られていくお話。


「ラクガキをめぐる冒険」

机に落書きされて、不登校となったクラスメートがいて、
落書きをした不良たちの机にも同じことをしようと、深夜に学校に忍び込もうとすると、
クラスメートの男の子がいて・・


「三角形はこわさないでおく」

友人のツトムは、イケメンで頭もいい。
ただ、女子には興味がなかったのだが、最近クラスメートに恋をしたようだ。
それから、主人公もその女の子と話するようになり・・


「うるさいおなか」

私の悩みは、おなかがよく鳴ること。
鳴らないように努めているのだが、静かな時は、それも難しく、
どうにか、ごまかしていた。

そんななか、クラスメートの男子に声をかけられ、
自分は人よりも耳が良く、私のおなかの音がよく聞こえるという。

そんな彼に警戒をして、近づかないようにしているのだが・・・


「吉祥寺の朝日奈くん」

いつも行く喫茶店には、美人の女子店員が働いている。
あるきっかけに、彼女と話をして、
その後、献血ルームで彼女と再会することになるのだが、
旦那と3歳の娘がいることが判明する・・・


短編集って、一作ぐらい面白くないとか好みではに話があることが多い気がするのですが、
これはどれも良かったなぁ。

どの話も切なく感じたのだけど、それぞれ切なさの感じ方が違いました。