自由に気まま生活

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有川浩 『図書館危機』

2011年05月28日 | 読書

有川浩 『図書館危機』



図書館戦争シリーズ、3冊目。

主人公、笠原郁が図書隊に入るきっかけを作ることになった王子様が、上官の堂上だったことが知ったところから始まります。
今までの言動や行動から恥ずかしさを感じている郁だったが、その郁のことを悩んでいると感じた堂上に詰め寄られて、
思わず大外刈りをかけたのは、かなり笑えました!
やっと自覚した、堂上のこと。
嫉妬したりして、そんな郁が可愛いです。

初めて挑む昇進試験があり、郁や手塚の奮闘や、
人気俳優の特集記事によって起こった問題が描かれています。
その問題というのが、「床屋」。
床屋って、差別用語というか、放送禁止用語だそうです。
確かに最近使わないような気がしますが、禁止されてたとは知りませんでした。

後、郁が地元での仕事によって、実家との長いわだかまりが解消されたり、
絵画をめぐる攻防戦もあり、少しずつ成長していっています。

郁と堂上もですが、
柴崎や手塚、玄田や折口の関係もいろいろと気になります。

階級章のカミツレのエピソードが好きです。
花言葉の「苦難の中の力」、いいですね。

後、有川さんと、児玉清さんとの対談、感慨深く読みました。
最近、児玉さんの解説もよく見かけていたので、すごく身近に感じていました。
もっと色んな作品を読みたかっただろうなぁ。

4巻目の「図書館革命」は、ひと月後~
大きな存在だった稲嶺司令が勇退となり、図書隊はどう進んでいくのか、目が離せません。
待ち遠しいです。
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荻原浩 『なかよし小鳩組』

2011年05月26日 | 読書

荻原浩 『なかよし小鳩組』



久しぶりの荻原浩さんです。

倒産寸前の広告代理店で働く、杉山。
大きな仕事が回ってきたと思ったら、それは小鳩組というヤクザからの依頼だった。

仕事内容は、CI。
CIとはーポレート・アイデンティティ、企業イメージ統合戦略という意味。
とうことは、小鳩組のイメージアップを考える仕事。

断ろうとしても、その時は遅かった。
簡単にいかない相手ですから。

杉山はバツイチ。
アル中に近い状態で、妻と別れ、一人娘の早苗とも別居中。
その早苗をしばらく預かることになり、
杉山の仕事と生活の奮闘、そして再生が描かれています。

いろんなキャラが出来ますが、面白いのが、早苗。
七歳だけど、なんとまあユニークで、いいキャラです。
話に出てきた時から、早苗が気に入りました!

早苗を前にした杉山の頑張りには拍手でした。

荻原さんのデビュー作「オロロ畑でつかまえて」の続編というか関連作だったよう…
読む順番失敗したかなぁー
問題ないそうですが、順番に読みたい性格なんです。
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柴村仁 『ハイドラの告白』

2011年05月25日 | 読書

柴村仁 『ハイドラの告白』



美大に通っている春川は、気鋭アーチストの布施正道を追って、彼のアトリエがある村を訪れた。
理由は、雑誌で見かけた布施正道の顔が、知っている布施正道とは違っていたから。
その町で、同じ美大生で有名な由良彼方と出会う。
彼も布施正道が目的で、その村を訪れていた。

前作「プシュケの涙」をあまり覚えていなかったのが、失敗。
そんなに昔でないのに…
覚えていたら、より面白く、騙された感も大きかったはず。
読みながら、前作をやっと思いだした感じでした。

プシュケの涙もそうですが、構成が変わっています。
2部構成になっていて、同じ舞台ですが、主人公が違います。
この構成が上手ーく、いろいろと読ませてくれます。

2作目の主人公、Aの恋も切ない!
とても一途で、かわいらしいです。

次の作品でこのシリーズは終了。
内容を覚えているうちに読みます!
どう話が繋がるのか楽しみです。
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有川浩 『レインツリーの国』

2011年05月22日 | 読書

有川浩 『レインツリーの国』



これは図書館戦争シリーズの2巻目「図書館内乱」で出てくる小説を実際に小説化したもの。
ずっと手元にあったんですが、図書館戦争シリーズの関連作だと聞いて、読まずにおいてありました。
実際、待つ必要はなかったかもしれませんが。

この作品は、新潮社から出版されていて、
図書館戦争は、メディアワークスから(文庫本は角川書店ですが)
2つの出版社のコラボレーション企画だそうですが、面白い試みですねー

図書館内乱では、図書館で働く小牧が、幼馴染の女の子にこの「レインツリーの国」の小説を勧め、
その勧めた行為によって、とある事件に繋がっていくという、とても大きなアイテムの一つです。

主人公、伸行は、中学生の時によんだライトノベルを社会人となった今、思い出す。
衝撃的だったラストを他人がどう思っているのか気になり、ネットで検索してみると、
「ひとみ」というハンドルネームのブログにアップしていた感想を見つけ、
とても共感し、メールを送る。
それをきっかけにメールの遣り取りが始まり、そして二人は会うことになる。

ちょっとネタばれになりますが、

健常者である伸行と、聴覚障害者であるひとみは、なかなか分かりあえないことがあり、
それぞれの葛藤がすごく伝わってきました。
そんな二人の恋物語です。

健常者であれ、障害者であれ、皆それぞれ悩みや辛さを持ち、その辛さの種類が違うだけ。
改めて気づかされました。

図書館戦争がテレビアニメ化された時、このレインツリーの国が出てきた話は、
聴覚障害者を扱っているということで、テレビ放映されなかったそうです。
有川さんはとても衝撃的だった、と解説の方が書かれていていました。
放送局の自主規制だそうですが、おかしい世の中ですよね・・・

薄い本ですが、読みごたえはあります。
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大きな間違い電話

2011年05月19日 | 日々

会社の電話というと、大体の企業は短縮ダイヤルを利用していると思います。
私が働いている会社でも、そうです。

今の会社の電話機は、3ケタの番号で客先や業者等を登録しています。
それにまつわるエピソードがひとつ。


先日、モクモクと仕事していると、
同僚の焦った大きな声が、聞こえてきました。
でも、繋がっているけれど、隣の部屋なので、何を言っているのか分からなかったんですが、
通話が切れた後、真っ赤な顔した同僚が来て、
短縮ダイヤルで、1、1、0と押して電話を掛けたら、警察にかかってしまったー、と。
皆、爆笑でした。

「事件ですか?事故ですか?」

と緊迫した様子で応対され(そりゃそうだ)、頭が真っ白になったそうです。


どうやら、短縮ダイヤルを使用する際、先ず ”短”を押して、3ケタをプッシュするのですが、
同僚は押さずに、でも外線のボタンはプッシュして、110を押してしまったようです。

我が会社の結論。
短縮ダイヤルの 110 と 119 は、欠番になることになりました。
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中山七里 『さよならドビュッシー』

2011年05月17日 | 読書

中山七里 『さよならドビュッシー』



第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞。

そう、これはミステリーでした。
音楽を扱ったミステリーです。

最初の一章では主に、主人公香月遥、従姉妹の片桐ルシア、そして祖父の会話があり、
音楽や将来のこと、生活のことに関していろいろアドバイスする祖父の言葉が、いいなー
と思いながら、読み進めると、
火事にあい、祖父とルシアは亡くなり、遥も大火傷を負う。
ここからガラリと雰囲気が変わると同時に、グッと話に惹きつけられました。

火傷を負い、かなり厳しいリハビリが必要な遥は、それでもピアニストを目指す。
ピアノの先生となった岬と共に、過酷なレッスンを続けていくなか、
遥の周辺で不可解な出来事が続く。

音楽(特にクラッシックやピアノ)を扱った小説だけとしても、面白いし、
ミステリーとしても、引き込まれました。
音楽の描写が素晴らしいです。
岬先生のピアノの演奏が、言葉の表現だけで、凄い感じがしました。

帯に妻夫木聡クンの感想、最後のどんでん返しが面白い、と書かれていて、
確かにラスト、どんでん返し、でした。

ただ、あんなに悪意を持っている人なんて、いるものなのでしょうか?
違う意味で恐かった。

後、岬先生の名探偵としてのキャラが良かったです。
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伊坂幸太郎 『チルドレン』

2011年05月16日 | 読書

伊坂幸太郎 『チルドレン』



「陣内」という男を周りの人から見た話の短編連作。
この陣内は、マイペースで、人をふりまわす、でも憎めない男。
銀行強盗に遭遇しても、仕事で出会う子どもたちに対しても、全く知らない他人にも、
何も変わらない、陣内。
周りにいたらちょっと迷惑?
でも、とても魅力的です。

仕事は、家裁調査官。
これが判明するのは、2作目なんですが、1作目の破天荒な陣内(大学時代)を読んだ後なので、
家裁調査官になっていた陣内を読んで、驚きましたー
でも、いい仕事しています。
やはり周りには迷惑をかけたりしていますが。

年代や陣内を語る語り手は、バラバラなんですが、それがうまーく構成されていて、
最後に繋がります。
伊坂さん、すごいな~と改めて思いました。
とっても面白かったです。

映画化されているようですね。
陣内役は大森南朋さん。
気になります。
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恒川光太郎 『夜市』

2011年05月13日 | 読書

恒川光太郎 『夜市』



第12回日本ホラー小説大賞受賞作。
角川ホラー文庫から出版されています。

何故、この本が積読本になっていたのか、よく覚えていません。
ホラー分野は読まないんですが、何かで紹介されていて、読んでみたい!
と思ったような記憶があります…
やっと読んでみました。

短編が2作収録されていて、表題作の「夜市」と、もう一つ「風の古道」。

「夜市」は、不思議で様々な品物を売る市場へ、大学生のいずみが、同級生の裕司に誘われて行く。
望むものが手に入る夜の市場だが・・・

「風の古道」は、私が7歳の時、誰も知らない古道に迷い込んだことがあり、
その不思議な道のことを誰にも告げずにいたが、
12歳の時、友人に打ち明け、二人で行くこととなる。
そこで、奇妙なものと出会い、戻れなくなる・・

2作とも、ホラーというより、幻想的な話でした。
ホラー小説は、幅広いです。
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五十嵐貴久 『For You』

2011年05月11日 | 読書

五十嵐貴久 『For You』



主人公の朝美は、映画雑誌の編集者。
父親は健在だが、母親を早くに亡くし、母親の妹である冬子が母親代わりであり、
叔母とはとてもいい関係を築いていた。
しかし、冬子は急に亡くなる。
朝美は冬子の遺品整理をしていると、高校・大学時代の日記を見つけ、
日記には、叔母の青春の日々が綴られていた。
冬子の切ない恋の話と、
大物韓流スターのインタビューを目の前にした、朝美の編集者としての奮闘の話が展開していきます。

冬子の意外な恋の秘密、男女問わず人気者だった冬子は、何故独身を貫いたのか?
読み進むにつれ、明らかになっていきます。

冬子の高校時代の切ないけど、いじらしい恋物語がいいです。
最後の方で大体の先が読めてきますが、ベタで王道だけど、こういう展開は好きだなぁ。
あぁ、あれは伏線だったのか?
と分かったりして、ミステリーではないけれど、それも面白かった。

あの人(言えないけど)側の物語も読んでみたいと思いました。
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Happy Wedding

2011年05月06日 | 日々

GWのお休みの間、学生の頃からの友人の結婚式に出席しました。

場所は神戸のホテルで。
早く着きすぎたので、周りをブラブラ~

モザイク方面。


メリケンパークでは、フリーマーケットが催されていました。
たくさんの人で、神戸市内も車が多くかなり渋滞していました。


お天気は良かったけれど、黄砂で青空がにごっています。


友人の花嫁さん、とっても幸せそうでした
学生の頃、かなり密に過ごした友人です。
就職してからは、会える機会は減りましたが、会う度ににランチ→スイーツコースを繰り返していました。


 


良いお式、素敵な披露宴でした。

いつまでもお幸せに~

いつ、新居に遊びに行こうか、目論見中デス。
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こどもの日

2011年05月05日 | 日々

今日は、5月5日、こどもの日です。

訪れたショッピングセンターでは、こどもの日の様々なイベントが催されていました。

気のせいかもしれないけれど、今年は鯉のぼりを上げている家々が少なかったような気がします。
田舎に住んでいるので、とても立派な鯉のぼりをよく見かけるのですが、
今年は目に入らなかったような・・・
たまたまなのか?

私は本日、よもぎのかしわ餅を食べました



ちまきも好きなんですが、今年は縁がなかったかな。

そういえば、このGWで太りました
分かっていて、かしわ餅を食べてしまった…
会社に行く普通の生活に戻れば!
と思っていますが、もうそんなレベルではないような気がしています…
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本多孝好 『真夜中の五分前 side-A & side-B』

2011年05月04日 | 読書

本多孝好 『真夜中の五分前 side-A & side-B』



大学時代に恋人、水穂を失くした僕。
彼女は時計を5分遅らせるのが、癖だった。
その彼女が亡くなり、僕の時間は5分ずれたままだ。
大学卒業後、広告代理店で働く僕は、一卵性双生児であるかすみと出会う。
そして、ある時、僕は彼女の秘密を知ることとなる。


僕には名前が付いていないことに、今気づきました。
いざ、ブログに書こうとして、はて名前は??
と思いました。

side-A と side-Bの2冊に分かれています。
本にも必ずside-Aから読むように、注意書きが書かれています。
side-Aを読み終えて、視点が変わってのside-Bのお話かな、と思っていましたが。
思いもよらぬ展開で、驚きました。

僕の喪失感が上手く描かれています。
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有川浩 『図書館戦争 & 図書館内乱』

2011年05月01日 | 読書

有川浩 『図書館戦争 & 図書館内乱』

 


図書館戦争シリーズ。

待ちに待った文庫化です。
文庫化に約5年ぐらいかかっているので、待ってた人は多いと思います。
ひと月ぐらい前に、書店で図書館戦争シリーズの文庫化のお知らせを見た時、
キター!
と心の中で叫んでいました~

今月から8月まで毎月文庫本が連続刊行されます。
楽しみです。
今月は2冊出版されたのも、嬉しかった。
1冊ずつ感想を書く予定でしたが、感想書くより、2冊目が読みたくて、まとめてのアップとなりました。

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」という法律が施行されている時代。
本の検閲が厳しく、自由に読書が出来なくなっているなか、
図書を守るための「図書館法」が施行された。
メディア良化法を推すメディア良化委員会と、対抗する図書館の闘いがあり、
両組織とも、武装しています。

突拍子もない設定なんですが、キャラの多彩さや何が起こるのだろうというストーリー展開の期待から、
さくさくっと読み進めました。

主人公、笠原郁は高校時代に大事な本を検閲されそうになった時に助けてくれた図書隊員を追い、
同じように本を守りたいとう思いから、図書隊に入隊。
エリート部隊と言われている、図書特殊部隊に配属され、
配属前には教官でもあり、配属後は班長となった堂上、副班長の小牧、
郁と同期で一緒に配属されたエリートの手塚と共に任務をこなしていくが・・・

郁は一本気で、突っ走っていく性格。
でも、助けてくれた人を王子様と思うような、乙女でもあります。
そんな性格からか、いろいろと起こります。
それに怒り、呆れたり、でもサポートしていく堂上。
好きな熱血キャラです~

こんな世界になってしまったら、たまらんなぁ・・
きっと書店で売られている本は、品行方正な本だけど、つまらないでしょうね。

有川さんと児玉清さんの対談が、収録されていて、児玉さんが台詞の絶妙さ、会話の面白さを指摘されていて、思わず納得。
有川さんの他作品でも、感じることです。

有川さんは、実際に図書館で「図書館の自由に関する宣言」のプレートを見て、
この話を思いついたそうです。

第1 図書館は資料収集の自由を有する。
第2 図書館は資料提供の自由を有する。
第3 図書館は利用者の秘密を守る。
第4 図書館はすべての検閲に反対する。
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

図書館で見たことあるような気がします。
次行ったら、よーく見てみよう、と思いました。

文庫本には、単行本にはなかった、ショートショートが収録されています。
単行本持っていても、読みたくて、また文庫本を購入する人も多いようです。

好みがはっきり分かれそうな作品ですが、私は好きです。
次の「図書館危機」も心待ちにしています。
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