誉田哲也 『感染遊戯』 2016年12月25日 | 読書 誉田哲也 『感染遊戯』 姫川シリーズ第5弾。 ガンテツ、元刑事の倉田、玲子のである元部下葉山が主役のスピンオフ短編集。 と、思いきや、繋がるお話でした。 官僚の不正や不祥事が背景に事件が描かれています。 短編がバラバラの事件で進んでいくのですが、後半になると、どんどん繋がってきて、 読み応え抜群でした。 ただ、玲子はあまり出番がなくて、少し残念かな。 けれど、前作の「インビジブルレイン」から復活している印象を持ちました。 次が楽しみだ~
中島たい子 『漢方小説』 2016年12月21日 | 読書 中島たい子 『漢方小説』 31歳の主人公、みのりは、胃がひっくり返ったようになったり、眠れない日が続いたり、 救急車で運ばれるほど、不調なのに、病院に行くと、「異常なし」。 他の病院に行っても、「異常なし」。 それでも、体調が悪い状態が続くなか、出会ったのが、東洋医学だった。 漢方治療に出会い、色んなことに向き合っていくきっかけとなる。 良かったです。 みのりの状況に、少々深刻なのかな?って思ったりもしたのですが、 ところどころ、ぷっと笑える時もあり、思っていたより軽く読めました。 心と体は繋がっているのだ、と改めて思いました。 ちょっと、漢方に興味が出ました。 といっても、体調が悪いわけではないのですが、いつかこのことを思い出す時がくるかも。
阿部智里 『烏は主を選ばない』 2016年12月13日 | 読書 阿部智里 『烏は主を選ばない』 八咫烏シリーズ第二弾。 うつけと評判の若宮の側仕えとして朝廷に行くことになった、少年の雪哉が主人公。 優秀な兄を推す声が多く、若宮の周りは敵ばかりで、味方は少ない。 そんな状況のなか、次々続く危機をどう乗り越えていくのか。 前作『烏に単は似合わない』は若宮のお后候補たちのお話でした。 本作は、その対になる、若宮側のお話。 前作よりこちらの方良かったです。 主人公の雪哉がとても魅力的なのです。 彼の成長も見れるのかと思いきや・・・ そんな単純なものではなかったです~ 本作を読んで、このシリーズが楽しみになりました。 次も読みます。
ルミナリエ 2016年12月12日 | 日々 もう終わってしまいましたが、先週ルミナリエに~ 会社の同僚と食事の後訪れたので、並びはしましたが、比較的人は少なめでした。 天井の写真はこれが一番いい!と思ったら、信号が・・・ 友人とも話していましたが、もうそろそろ本当に終わるかもしれないなぁ。 ルミナリエの長さも短くなっているし、資金難の話は前から聞いているし… 復興のシンボルのルミナリエ。 終わってしまったら、寂しいなぁ。
大崎梢 『クローバー・レイン』 2016年12月10日 | 読書 大崎梢 『クローバー・レイン』 大手出版社で編集者として勤める、彰彦が主人公。 ある日、本にしたいと思う原稿に出会う。 下り坂の作家だからか、編集長からは読むこともなく、拒否されてしまう。 彰彦が本にするまでの奮闘が描かれています。 とても良かったです。 今まで中堅の出版社が舞台の作品を読みましたが、 大手は大手で、色んな悩みや葛藤があるんだなぁ、としみじみと思いました。 どのようにして、この原稿が書籍化されていくのか、 追っていくのが楽しみな一冊でした。
柚木麻子 『本屋さんのダイアナ』 2016年12月06日 | 読書 柚木麻子 『本屋さんのダイアナ』 主人公は二人。 名前はダイアナ。 漢字だと、大穴。 キャバクラ勤めの母親のティアラと二人暮らし。 父親のことは知らない。 変な名前も、母親染められた金髪も嫌いで、 本を読むのが大好きな女の子。 もう一人の主人公が、彩子。 優等生で、クラスでも一目置かれているような女の子。 ダイアナ同様、本が好き。 そんな正反対の二人ですが、仲良くなるのには時間がかからなかった。 しかし、小学校卒業目前に、二人はとあることで仲違いをして・・・ 面白くて、素晴らしい一冊でした。 大人になるまでの成長や葛藤が描かれていて、 共感できることもあり、とても良かった~