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中山七里 『ヒポクラテスの誓い』

2018年04月28日 | 読書

中山七里 『ヒポクラテスの誓い』



浦和医大の研修医の栂野真琴は、内科の教授に言われ、
ある事情から法医学教室で研修を受けることになる。
そこは、法医学者の権威・光崎教授の教室なのだが、
偏屈者でも知られていた。

光崎教授が、外国人准教授のキャシーと真琴と共に、
解剖によって隠された真実を明らかにしていく、5作からなる短編連作集。

この法医学が舞台の作品も面白い。
どんでん返しは期待してしまいますが、今作ではなかったかな。
それでも、毎度引き込まれるのは、すごい。

法医学の話は、テレビドラマでも観たことありますが、
法医学の現実、事情が描かれていて、とても興味深く読めました。

続編もあるようなので、読んでみます~

誉田哲也 『歌舞伎町セブン』

2018年04月22日 | 読書

誉田哲也 『歌舞伎町セブン』



舞台は、新宿・歌舞伎町。
町会長の高山の死体が発見されたが、急性心不全と判断される。
しかし、その後も不審な事件が続く。
新宿区長だった父が心不全で急死したことを不審に思い続けていた、警察官の小川は、
知り合ったフリーライターの上岡と共に調べていくうちに、
「歌舞伎町セブン」「欠伸のリュウ」という存在にいきつく。

ジウシリーズの続編というか、ジウの事件から6年後が描かれています。
共通する登場人物は、東刑事なのですが、どうやらそうではなさそう。
けれど、この作品だけでは、謎のままです。

次の「歌舞伎町ダムド」を読めば、
他の人物もいろいろと見えてくるのかもしれません。

事件は相変わらず、現実的ではないミステリーだけど、
それでも、面白い。

東刑事の出番が少ないのが、残念。
でも、存在感は抜群。
次、どう絡んでくるのか、楽しみです。

伊坂幸太郎 『PK』

2018年04月17日 | 読書

伊坂幸太郎 『PK』



「PK」「超人」「密使」の短編から成るお話なのですが、
長編でもあるような一冊。

複雑な構成でした。
悪く言えば、分かりにくいです。
再読すれば、もっと理解できて、面白いのだろうけど。

時代が交錯して、なんとなくこうなのかな?と想像しながら読み進めました。
そして、最後に解説を読んで、ようやく納得したかたちになったかな。

これを書きながら、最初の話「PK」をパラパラともう一度読んだのですが、
「密使」の後に読むと、再読ということもあるけれど、
話がするするっと入ってきたような気がします。

でも、全部再読は今は出来ないなぁ~

宮本輝 『二十歳の火影』

2018年04月15日 | 読書

宮本輝 『二十歳の火影』



1977年から1980年に新聞や雑誌に掲載されたエッセイ集。

宮本作品が好きで、小説はすべてではないですが、読んでいます。

ふと、エッセイ集が目に入り、読んでみました。

著者の子供のころから大人になって、小説家を目指し、芥川賞を受賞するあたりの頃のようです。

小説でも思っていますが、宮本さんの文章、好きだなぁ。

「流転の海」同様、父親の存在がとても印象に残ります。
このエッセイは、「流転の海」の原点なのかな。

後、「泥の河」「螢川」を再読したい、と強く思いました。

東直子 『トマト・ケチャップ・ス』

2018年04月10日 | 読書

東直子 『トマト・ケチャップ・ス』



ゆなが、同級生の依理(いり)と葉(よう)から漫才トリオに引きずりこまれるところから、
話が始まります。
一人欠けてもダメな漫才トリオ。
良い関係です。

しかし、ほのぼの学園もののお話だと思っていたら、
3人それぞれがかかえている家庭の問題が、かなり重く描かれていて、
この展開にちょっとビックリでした。

ゆなの母親がゆなに、
怒っている人に怒ったら、怒っている気持ちが増えるだけ。
ただ優しくするだけ。
という言葉に、妙に納得。

ただ、実際に行動するのは、難しいですね・・


宮下奈都 『羊と鋼の森』

2018年04月08日 | 読書

宮下奈都 『羊と鋼の森』



17歳の主人公の外村は、たまたまピアノの調律師と出会い、その調律を見たことで、
調律師となり成長していくお話。

ピアノの調律に魅せられた戸村が、とても魅力的。
自分のやりたい事が分かっていて、ひたむきで、迷いながらも、進んでいく姿が良かった。

タイトルを見て、ピアノの話だとは思わなかったけれど、
ピアノの調律を見て、森の匂いを感じたところから話が始まり、
この世界に惹きこまれました。

さくら in 備中国分寺

2018年04月04日 | 国内おでかけ

先週末、岡山県総社市にある備中国分寺へ。



奈良時代に聖武天皇の発願によって建立。

のどかな田んぼの平野のなかに建っているからか、遠くからもよく見えて、
おぉ~と五重塔と桜に目を奪われました。



近づいて、美しい桜と五重塔を更に堪能。



この一帯は吉備路という観光地で知られていて、自転車道も整備されています。
外国の方も自転車で観光されていて、この辺りも訪れるんだと、驚きました。



もうすぐレンゲ、夏にはヒマワリ、秋にはコスモスも楽しめるそうです。

これらの時期にも行ってみたい。