畠中恵 『ころころろ』
しゃばけシリーズ、第八弾。
江戸の大店である廻船問屋兼薬種問屋の若だんなである一太郎が主人公。
体が弱く、いつも寝込んでばかりいる若だんな。
祖母が大妖であった為、若だんなは妖を見ることができ、
若だんなの周りには、妖がいろいろといる環境。
朝、目が覚めると、若だんなの目が見えなくなっていることが判明。
若だんな大事の手代である仁吉や佐助らはもちろん、長崎屋は大騒ぎとなる。
目が見えなくなった原因や、どうしたら治るのか奔走する仁吉や佐助の話が描かれています。
後、若だんなの初恋物語である「はじめての」も収録されています。
今作は、いつも通り短編集かと思っていたのですが、
目が見えなくなった原因を追う形の短編連作となっていました。
えっ?佐助に奥さん??
とビックリす話もあり、最後は切なく読み終えました。
今作も楽しめて読めました。
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